娘のストーリーテリング

大どろぼう くまさん
大どろぼう くまさん
ふりや かよこ

実は、この絵本、私はまだ読んだことがありません。
小学2年生の長女が、「私ね、この絵本すごく好きなんだ」といって、お話を最初から最後まで、ストーリーテリングしてくれた絵本です。
小2の娘の「語り」は決して流ちょうではないのですが、正確性は抜群です。几帳面な性格なので「ここからちょっととばすね、長いから」などとばしたところまで事細かに語ってくれるからです。
長女の語りによると、こんなお話です。
------------------------------
森の中に、一軒の家がありました。
その家にはおじいさんが一人、住んでおりました。
ある日、おじいさんの家に、泥棒がやってきました。
「俺は世界一の大泥棒だぞ!」
おじいさんはぼけているので、泥棒の言っていることがよく分かりません。
泥棒は大きな体をしていましたので、おじいさんは泥棒のことを「くまさん」と呼びました。
(中略)
泥棒は、ぬすんだものを返しに行きました。泥棒がおじいさんの家に帰ってくると、おじいさんは病気になり寝込んでいました。
泥棒はおじいさんの飼っていた動物たちの世話など、おじいさんにかわって、やってあげるようになりました。
……
ある森の中に、一軒の家がありました。
その家には、男が一人、住んできました。
その男は・・・あの大泥棒くまさんなのでした。
おじいさんに変わって、動物たちのお世話など、家の仕事をして暮らしているのでした。
------------------------------

この絵本、探して読んでみようと思います。
さぁて、娘の話と一致するかどうか…。
でも、娘の語りを聞いているだけで、とってもやさしく悲しい、何とも言えない感動を、このお話から感じました。

宮西達也さん

にゃーご
にゃーご
宮西 達也

宮西達也さんが描くキャラクター達は、何もかも包み込んでくれるような温かさと大きさがあります。
こちらのにゃーごも、大変温かくホッとするお話です。

「これはこわいネコですよ。この顔を見たら、すぐ逃げるのですよ」
という先生の話をさっぱり聞かずに遊ぶ子ネズミ3匹。
「怖いネコとはどんなもの?」ということをまるでしらない3匹は、ネコに出会ってしまいます。
恐ろしい声で「にゃーご」というネコに対し、
「にゃーご? このおじさん、にゃーご、だって」と無邪気に楽しむ子ネズミ3匹。
ネコの方が子ネズミ3匹のペースに振り回されてしまいます。

----------------

このお話は結末もホッとする温かさがあり、良い感じです。
宮西さんの絵本はどれも好きですが、こちらは低年齢の子から大きい子まで、みんなそれぞれに味わえる部分のある、おすすめ絵本です。

やさしいティラノサウルス

きみはほんとうにステキだね
きみはほんとうにステキだね
宮西 達也

宮西達也さんのお話は、良い子も悪い子も無し、みーんなを温かく包み込んでくれるような大きさがあります。
きみはほんとうにステキだねは、暴れん坊で意地悪なティラノサウルスが、ある日スティラコサウルスを崖に追い込んだ時、自分が崖から落ちてしまい、「もうダメだ…」と思ったところから劇的な変身が始まります。

海から助けてくれたエラスモサウルスに「きみはほんとうにステキだね」といわれ、「自分は意地悪は嫌いだ」「自分はティラノサウルスなんて知らない」などと嘘をついてしまうティラノサウルス。
心から信頼しあえる友達になった2頭です。そんなある日…

------------------
優しさと寂しさの織り混じったスケールの大きいお話。
是非読んでみてくださいね。


「きょうはなんのひ?」あそび

きょうはなんのひ?
きょうはなんのひ?
瀬田 貞二, 林 明子

とっても素敵なプレゼントで心が温まるお話です。
「しーらないの、しらないの?しらなきゃかいだん3だんめ」というセリフから、「プレゼント」は始まります。
「つぎは○○のした」とか「つぎは○○のなか」などというメモがおいてあり、次のお手紙を探しながら、プレゼントにたどり着くのです。

これをよむと、すごくマネしてみたくなります。
早速同じようにメモをおいて宝探しゲームを始める子ども達。
でもこれが、けっこう難しくて、「次は○○」「次は○○」と探している人が順序よく見つけてくれるようにメモをおくのは頭を使うんです。
順序よくメモをおけるようになるまでに3〜4回ほどは失敗しながら遊びました。
メモの置き方のコツをつかんだある日、次女が楽しそうに言いました。
「おかあさん、私が幼稚園に行ったら、バスケットをのぞいてみてね」
「え?大事なものしまってるバスケット?」
「うん、みてね!」
といい登園したのでした。
さて、次女を送り出し家に戻った母は、早速楽しい宝探しをするわけにも行かず、バタバタと日々の仕事をこなしておりました。
時間のたつのは早いもので、あぁ、もうお迎えの時間だ…と思った時に次女の言葉を思いだし、慌ててバスケットを探しました。
次女の書いたメモは、二つに折りたたまれて入っておりました。
「つぎはえんぴつけずりのした」
はいはい…と戸棚を開けて鉛筆削りの下を見ると次のメモ。
「つぎはかごをのぞいてごらん」
はいはい…といそいで同じ戸棚の中の整理かごをさがすと次のメモ。
「つぎはびでおのなかにヒント」
これは困りました。ビデオは何十本とありますから。
でも次女が好きなビデオ…と探すと、すぐ見つけられました。
「つぎはごみばこのした」
はいはい…とあんまり時間がないから急いでゴミ箱の下をのぞくと次のメモ。
「おかあさん、だいすき」
これでおわりです。
たどたどしい文字で書いたメモと最後の「おかあさん、だいすき」がとってもうれしくてたまりませんでした。

次女には心からありがとう、とお礼を言いました。
最高のプレゼントをもらったような気がしました。

きつね森の山男

きつね森の山男
きつね森の山男
馬場 のぼる

馬場のぼるさんの絵本は、ちょっとおとぼけなキャラクターと暖かみのあるお話で大好きですが、こちらのきつね森の山男を読みました。

-------------------
ずうっと山奥に、山男が住んでいました。

体の大きい山男。
力もりもりの山男。
穏やかで気の良い山男。
ふろふき大根に目がない山男。
キツネと殿様の「いくさ」に巻き込まれた山男。
ふろふき大根のために、畑で大根作りに精を出す山男。

そんな山男のキャラクターがとってもほのぼのと温かいお話です。
「11ぴきのねこ」シリーズがお好きな方は、是非こちらも読んでみてくださいね。

-------------------

おかあさんの温かい羽にくるまれて

こすずめのぼうけん
こすずめのぼうけん
ルース・エインズワース, 石井 桃子, 堀内 誠一

------------------------------
初めて空を飛んだこすずめくん。
垣根を越えて、あの川を越えて、世界中に行ける、と思ったこすずめくん。
こすずめくんは、一人、どこまでもとんで冒険に出ました。

しばらくすると羽が痛くなってきました。その上頭も痛くなってきました。
どこかで休ませてもらおう、とおもったこすずめくん。誰かの「巣」を見つけます。
「あのう、しばらくここで休ませてもらって良いでしょうか?」
「君は『カァー、カァー』っていえるかね?」
「いいえ、ぼく、チュンチュンってきり、言えないんです。」
「じゃあ、君を入れるわけにはいかないな。君は仲間じゃないんだから。」
こすずめは再びとんでいきます。…
------------------------------

このお話の最後は「お母さんの温かい羽にくるまれて眠るこすずめくん」になります。
ちょっとしたドキドキと最後の温かさが、とっても心にしみいる、素敵な絵本です。

わすれられないおくりもの

わすれられないおくりもの
わすれられないおくりもの
スーザン・バーレイ, 小川 仁央

このお話のメイン人物である「あなぐまさん」がいい人過ぎるのが鼻につきますが、やさしく思いやりがあり、皆に頼りにされ愛される、あなぐまさんのお話です。

死んでもなお、皆の心に残り、思い出を残してくれる、あなぐまさんのお話。
穏やかな就寝前のひとときに読むと、とっても穏やかな気持ちになれる絵本です。

柔らかい作風の挿絵もステキな1冊です。

愛情の表現2

ずーっと ずっと だいすきだよ
ずーっと ずっと だいすきだよ
久山 太市, ハンス ウィルヘルム

小学校1年生の長女が、学校で習っているお話しです。
長女が音読するのを聞いて、何て良いお話だろうと思っておりました。

ペットの犬と、飼い主の男の子のお話。
犬のエルフィーに対して「大好きだよ」という気持ちを言葉で表現してあげ、
エルフィーが死ぬ時まで、しっかりと共に生活したお話

母と子の愛情表現に重なって見えて、「大好きだよ」という気持ちを伝えて生きることの大切さを考えさせられます。

私は子供に対して毎日“大好きだよ”といってあげてはいないし、
毎日ぎゅっと抱きしめてあげることもしていない。
忙しさにかまけてそんなことを考える余裕もないことが多く、
時々“しまった…”と子供に対して申し訳なく思うことも多々あります。

愛していることは分かってくれているはず、と思っていても、時々我が子が愛情に飢えた様子を見せて愕然とすることがあります。
母1人VS子供3人、抱っこ*3と「大好きだよ」*3を私はどれぐらいやってあげられるだろうか、と考えてしまいました。

ずーっと ずっと だいすきだよ
このやさしいお話は皆さんに読んで頂きたいな思います。
ハンス・ウィルヘルムさんは「タイローンなんかこわくない」を書いた作家さんです。
タイローンのお話もとてもステキですが、こちらも是非読んでみてくださいね。


よい絵本を味わう

ごんぎつね
ごんぎつね
新美 南吉, いもと ようこ

じつは、個人的にあまり良い印象の無かった「ごんぎつね」なのですが、改めて読んでみるととても心打たれる、良い絵本でした。
「ごんぎつね」を知らない日本人はいるのだろうか、と思うぐらい、皆さん知っているお話ですね。
教科書にも出ていますし、同じ「新美南吉・文」でも挿絵を描く方が色々、出版社も色々で、とにかくたくさん出版されています。

「兵十(ひょうじゅう)はどんなふうにおもいましたか」「ごんはどんな気持ちでしたか」等々、国語の授業で散々こねくり回したごんぎつね。
先生のせいで良いお話もつまらなかった、とは決していいませんが、こんな良いお話は、もっと自分の心で味わいたかった、と思います。

我が子も小学生になり、良いお話をこねくり回す国語の授業を受ける身となりました。母は別に指導要領に基づいた先生の指導は批判しませんが(むしろ頑張っておられる先生には感謝していますが)、良いお話をさらっと読んで心で味わって、それで終わり、絵本の味わい方も指導してほしいと願っています。

まだ長女は国語の授業で「ごんぎつね」は習っておりません。
いつものように読み聞かせて、新美南吉さんの情景豊で色鮮やかな文章描写を堪能しました。
子ども達の感想は
ごんぎつね、かわいそうに
と一言でした。
それで充分。絵本を堪能した感想としては充分です。

皆さんは、どう思われますか?



愛情の表現

おまえうまそうだな
おまえうまそうだな
宮西 達也

先日の清子さまのご成婚の報道の中で、皇后様が清子さまを「ぎゅっと抱きしめてくださり“大丈夫よ”といってくださった」、というお話には胸がじーんと熱くなる感じがしました。
私の場合、子ども達に対して、赤ちゃんの頃は普通にぎゅっと抱きしめていたはずの愛情表現が、大きくなるにつて、「泣いた時」「辛い時」に限定されてきつつあります。
「あぁ、こんなに暖かい愛情表現はしていないかも…」と心打たれるものがありました。

そんな子育てではありますが、皆それぞれにとてもよい子ども達に育っており、長女は母をカバーしようとする優しさを、次女は母の支え無しでもどんどん突き進めるたくましさを、長男は愛くるしくみんなに愛されるかわいらしさを備えて育っています。

先日、夕食の準備で野菜をトントンと切っている母の手を見て長男が「危ない」と手を止めました。「ゆびをきっちゃう」からといって母の手を押さえて離しません。

またその後、お姉ちゃん達と「相撲」をして遊んでいた時のこと。頭で母のおなかをぐいぐい押す次女を、またしても長男が止めました。「おなかに穴が開いちゃう」からといって、「すもうやめろ!」と母をかばってくれました。

お風呂にはいると、次女は「おかあさん、つかれているから」といって肩をもんでくれます。

母が家で仕事中の時、長男や次女が母に話しかけてくると「みんなこっちにおいで!」とちびっ子達の保育を一手に引き受けてくれるしっかり者の小学一年生の長女。

子どもが母のためを思ってそれぞれにしてくれることは、大変ありがたく幸せなことです。

おまえうまそうだな
宮西 達也
このお話とさっぱり関係の無いことばかり書いてしまいましたが、この絵本は子ども恐竜がとてもいじらしく描かれており、そしてあたたかいお話で大好きです。

「子どものいとおしさ」を感じることが出来る1冊です。



<< | 3/5PAGES | >>

CALENDAR

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

最新記事

カテゴリー

最新のコメント

最新のトラックバック

おすすめ絵本

いのちのいろえんぴつ
いのちのいろえんぴつ (JUGEMレビュー »)
こやま 峰子, Michael Grejniec, 豊島 加純, マイケル グレイニエツ
テレビドラマ化もされた本のようですが、本当に感動する「命」の絵本です。
豊島加純さんの直筆の詩が、強烈に心に突き刺さる絵本です。

おすすめ絵本

つきのよるに
つきのよるに (JUGEMレビュー »)
いもと ようこ
「心打たれる絵本」としてお勧めの絵本です。子どもは子どもなりの、大人は大人なりの感動がある絵本です。

おすすめ絵本

わにのスワニー しまぶくろさんとあそぶの巻
わにのスワニー しまぶくろさんとあそぶの巻 (JUGEMレビュー »)
中川 ひろたか, あべ 弘士
腹を抱えて笑える絵本ってそんなにたくさんありません。こちらは子どもも大人も一緒になって笑えます。是非親子で読んでください。

おすすめ絵本

くろねこかあさん
くろねこかあさん (JUGEMレビュー »)
東 君平
言葉のリズムが楽しい絵本です。挿絵はシンプルですが切りえ風でとっても素敵。耳に残るフレーズですので、赤ちゃんにもお勧めです。

リンク

プロフィール

記事検索

管理者用

携帯用QRコード

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM