あったかい冬を

ばばばあちゃんのマフラー (日本傑作絵本シリーズ)
さとう わきこ

この冬、生まれて初めて「湯たんぽ」を使いました。
想像はしていたものの、想像以上にあったかくて、朝までポッカポカ、いいものですね。
何しろ乾燥肌の親子ですから電気毛布は使えません。体中痒くなってしまいます。
その点、湯たんぽなら乾燥しなくて痒くもならず、心地よさ抜群。
何でこんないいものを今まで使ってこなかったんだろうと思うほどです。

さて、絵本と関係のないお話をしてしまいましたが、こちらのばばばあちゃんのマフラー (日本傑作絵本シリーズ)もぬくもりたっぷりです。
風邪をひいたお月さまにも、かかしにも、夏の日にも、いろんな形で役に立つ、ばばばあちゃんのマフラーです。

小さい頃、おばあちゃんがよくこたつで編み物をしていたことを思い出します。
こたつに座って忙しく手を動かし、出来上がるものは様々でした。
マフラー、手袋、セーター、ベスト、クッション、靴下etc、etc…
着なくなったセーターを丁寧にほどいて、蒸気をかけて伸ばし、毛糸玉にくるくる巻いて、また別のものを作っているおばあちゃんでした。

おばあちゃんやおかあさんに何か作ってもらったことを思い出しながら読みたい、「ばばばあちゃんのマフラー」です。

ぜひ読んでみてくださいね。



月がくれたきんか

月がくれたきんか
月がくれたきんか
アナリーセ ルサット, いずみ ちほこ, ヨゼフ ウィルコン

創作童話か、外国の昔話かよくわからないのですが、とぉってもい〜い物語です。
挿絵と文章が絶妙にマッチして、物語の世界に引き込まれる絵本です。

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あるところに、びんぼうなミロとお金持ちのルドがいました。
ミロとルドは隣同士でした。
ミロは貧乏ながらも、お金を少しずつ貯めていました。そしてある時、銀貨が7枚貯まりました。
ルドがどれぐらいお金を持っているのかは、誰もわかりません。

7枚銀貨が貯まったミロは、白い馬を買おうと思いました。
白い馬にまたがって、畑の様子を見て回ることが、ミロの夢だったのです。
ミロは、ルドにそのことを話しました。
ルドは、貧乏人のミロが白い馬にまたがって畑を見回りするなんて!とねたましく思いました。そして、どうやったらミロをだませるだろうかと考えたのでした。

ミロが白い馬を買うために市場に行く日の朝、よそ行きの服を着て出かける準備をしていると、ルドが慌てたようにしてやってきました。そして言うのでした。「すきが壊れてしまった!これでは畑を耕すこともできない。」
ミロは壊れたなら一緒に市場へ行ってすきを買えばいいじゃないかと言いました。でもルドは言いました。「でもお金が足りないんだ。あと銀貨7枚だけあれば、すきを買うことができるんだが。」
そう言ってミロをうまくだまし、7枚の銀貨をだまし取ります。

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貧乏なミロは幸せに生き、お金持ちのルドはいつもねたみそねみで幸せになれない、そんな二人を描いています。
ルドの悪事は、誰が見ていなくてもお月様は知っていました。
結末はルドに罰が下り、ミロは幸せになる筋書きです。

よくある構図のお話ではありますが、これがやっぱりオモシロイ。
母も子も、ひととき、このお話に夢中になりました。
月がくれたきんか、ぜひ読んでみてくださいね。

つきとうばん

つきとうばん
つきとうばん
藤田 雅矢, 梅田 俊作

ゆっくり歩けばゆっくりと、速く走れば速くついてくる、不思議なお月様。
とっても高いところに、ぽっかりと浮いているお月様。

そんな子供心には、この絵本の夢一杯の情景がしみいっていくと思います。
つきとうばん」は、その名の通り、「お月様のお当番」の物語。

お月様のお当番とは、その年のお月様とお星さまの種を畑にまいて、大事に育てて収穫し、お空に浮かばせる、大事なお当番です。

お月様とお星さまがお空へあがるシーンはとてもきれいで感動します。

このお話、夢一杯の物語なのに、「月当番」のその人は、子共ではなくて男の子のお父さんであるところが、とりわけ素敵な感じがします。

親子で読んで、親子で一緒に夢のひとときを楽しめる絵本です。



穴があったら?

あながいっぱい!
あながいっぱい!

子ども達は日常、当たり前にあることの中に、色々な夢を膨らませます。
その一つが「あな」。

■奧が見えないくらーいあななら、
            「じーっとのぞき込んでみる」
■水のたまったあななら、
            「足を入れてみる→
         だんだん楽しくなってきて、濡れるのも構わずじゃぶじゃぶ」
■入れるか入れないかわからないような、あまり大きくない穴なら、
            「入って確かめてみる」
■土をほってあなを作ると、
   「井戸を掘るとか、落とし穴をほるとか、結構大きい物を作ろうとする」
■ありんこが出入りする小さなあななら、
            「竹串をさしていじってみる」
etc etc…

あな一つで、いろいろと楽しめるのが子ども達です。

あながいっぱい!」は、ページをめくりながら「この穴、どうしようか?」と問いかけて、子どもの夢を聞きながらお話を読み進められます。


幼稚園ぐらいにちょうどよいのですが、小学生でも「好奇心一杯の世界に浸れる」という点では充分に楽しめます。

ぜひ読んでみてくださいね。

くんつくせんせいシリーズ

つんつくせんせいかめにのる
つんつくせんせいかめにのる
たかどの ほうこ

大好きなたかどのほうこさんのつんつくせんせいシリーズ「つんつくせんせいかめにのる」です。

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つんつくせんせいは、あるひ子ども達とさんぽに出かけます。すると大きなカメにばったり出くわしました。
道に迷ったカメだろうとおもったつんつくせんせいは、とても親切に海まで送っていってあげます。
そしてその後思うのです。
きっとあした、あのカメは私を迎えに来るわ。そして竜宮城に連れて行ってくれるわ。だってあんなに親切にしたのですもの。

その翌日つんつくせんせいはすっかりその気になって、浦島太郎の姿になって子ども達と出かけました。
そうしたらやっぱり!あのカメにまた出会ったのです。

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カメが竜宮城に連れて行ってくれるなど、つんつくせんせいらしい夢一杯の思いこみだろうと、半分察しはつくのですが、それでも後半は展開が読めずとても楽しめます。

幼稚園(保育園)が舞台ですので、その年頃の子ども達にちょうど良い絵本だと思います。
ぜひ読んでみてくださいね。

めだかのあかちゃん

めだかさんたろう
めだかさんたろう
椎名 誠, 村上 康成

今、我が家にはメダカの稚魚がいます。卵の状態でいただいたものを、しばらくの間静かに見守っていたのですが、めでたくこの世に生まれ出てきたのです。
メダカは大人の状態でもちっちゃいのですから、赤ちゃんはどんなに小さかろうかと想像していましたが、想像以上の小ささでした。
体は透き通っていて、ほとんど見えません。
だから生まれてすぐは気がつきませんででした。
はみがきしながらぼけーっと水槽を見つめていた長女が、「生まれた!」と発見したのです。
「ここに泳いでる!」といわれたその場所を凝視してみても、なかなかどれがメダカの赤ちゃんか分かりません。しばし見つめていると、黒い点がふわふわと泳いでいるのが見えました。小さな体は透き通っていてほとんど見えません。「目」が泳いでいるように見えます。

そんな感動があった直後でしたので図書館でメダカの本をみつけ、喜んで借りてきました。こちらのめだかさんたろうも、そんなちいさなちいさなメダカの赤ちゃん「めだかさんたろう」の物語です。

でも、めだかさんたろうは、ちいさい体で夢は大きく持っています。
大きく大きくなるために、大きい魚を探しに1人どこまでも泳いでいきます。
さて、めだかさんたろうは大きな魚になれるでしょうか。

前向きで明るい気持ちになれる絵本です。
ぜひ読んでみてくださいね。


でんでらりゅうば でてくるばってん

でんでら竜がでてきたよ
でんでら竜がでてきたよ
小野 里宴, 伊藤 英一

今、娘の小学校の図書室で人気の高い本のようで、借りて来たくてもなかなか借りられない本です。
NHKの番組で聞いたことのある歌が出てきます。…と思ったら、「でんでらりゅうばぁ でてくるばってん」の歌は、わらべ歌だそうですので、NHKの番組とこの本が直接つながっているわけではないこともわかりました。
メロディが何とも言えず穏やかで、聞き心地が良い歌ですね。
この絵本に、この歌の意味が書いてありました。

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でてこられるものなら でてくるけれども、
でてこられないから いけないよ
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どんなシチュエーションを前提とした歌か、分かりませんが、想像する限り、何とも切なく感じる意味のわらべ歌です。

この「でんでらりゅう」の部分を「でんでら竜」として物語を作ったのがこの本ですが、とても夢のあるお話になっています。

読むとしばらくこのわらべ歌が頭の奧で繰り返し繰り返しなっています。

でんでらりゅうばぁ でてくるばってん
でんでられんけん でーてこんけん
こんこられんけん…

ぜひ読んでみてくださいね。

詩的絵本

でんでんでんしゃがやってくる
でんでんでんしゃがやってくる
古舘 綾子, 葉 祥明

電車好きの長男が、図書館から借りてきた絵本です。
電車好きの子が喜ぶ電車絵本かしら?と思って読んでみましたが、いえいえ、皆さんにお勧めしたい様な、極上の詩的絵本でした。

お話は終始「詩」のリズムでまとめられています。
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でんでんでんしゃが やってくる
おがわの えきへと やってくる
がたんごとんと やってくる

「のせてください」
「はあい、どうぞ」

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おがわのえきからのってきたのは、かえるのケロちゃん。
お友達も一緒に。

さあて、次は何の駅かしら?何がのってくるの?
と子ども達に問いかけながら読み進めることができます。

お話と一緒に、不思議な電車の旅を楽しめる絵本です。
ぜひ読んでみてくださいね。

見えない部分

ペンちゃんギンちゃんおおきいのをつりたいね!
ペンちゃんギンちゃんおおきいのをつりたいね!
宮西 達也


大好きな宮西達也さんの絵本です。
おとうさんはウルトラマンシリーズやおまえうまそうだなの恐竜シリーズを何度も何度も読んでいます。優しさがあふれ、想像力豊かな絵本達です。

こちらの「ペンちゃんギンちゃんおおきいのをつりたいね!」は次女が小学校図書から見つけて借りてきた絵本です。

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なかよしのペンちゃんとギンちゃん。
二人はいつも一緒です。
ペンちゃんとギンちゃんはある日、一緒に釣りに行くことにしました。
氷の張った海。ぽっかり空いている穴に釣り糸をたらしている二人。「大きいのをつりたいね。」なんて言いながら。

するとペンちゃんのさおがピクッピクッ。
ペンちゃんが一生懸命引っ張ると、小さな魚の頭が見えたかと思うと、プチッときれてしまいます。
「ちぇ、大きいさかなだったのに」とペンちゃん。
「え??ちいさかったよ」とギンちゃん。
「ちがうよ。おなかがおおーーーっきいさかなだったんだよ」とペンちゃん。
海の中に入っていて見えなかった体の一部が大きかったというのです。
こんどはギンちゃんのさおが…
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想像豊かなことは、楽しい。
そう思える絵本です。

みんなでそらをとびました

みんなでそらをとびました
みんなでそらをとびました
山下 明生, 梶山 俊夫

こちらは、梶山 俊夫さんの挿絵ですので、第一印象「昔話かしら?」とおもって読んでみると、とっても夢のある創作童話(おそらく)であることに意外な喜びがある絵本です。
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いたずらなイタチの兄弟。おかあさんが「おひるねしなさい」と言ってもさっぱりお昼寝しません。「お昼寝しない子はたまごのおやつをあげませんよ」といわれて渋々寝ます。
でも。ごろりと横になってお空を見ていたら、「いたちぐも」「さかなぐも」「にわとりぐも」「たまごぐも」…楽しいくもがぷっかりぷっかり浮いているのが見えました。みていると「たまごぐも」が高い高い木のてっぺんににひっかかっているではありませんか。さぁ、イタチの兄弟はじっとしていられません。
寝たふりをしながらずりっずりっと木に近寄って、そうして登っていきました。

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このお話、題名通り最終的に「おそらをとぶ」のですが、そのシーンは最高に夢があります。
うわぁ、なんてたのしそうなんだろう、と思わず感想がこぼれます。
ぜひ読んでみてくださいね。

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