ペットを飼いたい衝動

評価:
トニー ロス
ジーシー
---
(1992-06)

JUGEMテーマ:読書


わが家には、子どもが3人おりますが、
その3番目君の長男は、
無類の生き物好きです。

特に、哺乳類系が、大好きのご様子です。

幸い、わが家は田舎にありますから、
時折たぬきが出没したり
イタチが走り去ったりすることがありますが、
そんな時は、この長男、
一気にテンションが上がって、
なんなら、どこが住みかなのかをつきとめようと、
追いかけていきます。

純粋に「タヌキと遊びたい」という衝動で。


また、近所には、猫を飼っているうちがたくさんあり、
いつの間にお友達になるのやら、
この長男が通りかかると、
そのよそのうちの猫たちは、よくかおを出して、
「こんにちは」
とでも御挨拶するかのように、長男に顔をむけてくれます。

そうすると、長男はもううれしくて、
その日、どんなに怒鳴られてスタートした一日でも、
一瞬のうちに表情が明るくなり、
なでたり、さすったり、話しかけたりして、
その猫とのコミュニケーションを、
楽しんでいるご様子です。

学校まで歩く、約2キロ半ののどかな田んぼ道の道中、
猫を飼っているうちは3軒ほど。
ご丁寧に、どのうちのネコさんも、
長男が通りかかる時には顔を出してくれて、
一様にコミュニケーションを楽しませてくれます。

そんな長男、当然ながら、
よそのうちの猫、だけじゃなくて、
自分のうちの猫、もほしいのですが、
わが家は子ども3人、母一人で育てている状況で、
とてもねこさんを受け入れる余裕はなく、
どんなに頼まれても、却下しています。
だいたい、長男がいない間、代わりに世話できる人がいないですし、
猫の餌を買うために買い出しに行く暇もないですし。

無理、なんです。

だからしつこいぐらいに
「ねこ、かいたいよ〜」
という長男と

「無理」
という母との攻防は、
長く静かに続いておりますが、

こちらの絵本「ねこがほしい」
はまさに長男の気持ちを代弁した絵本です。

猫がほしい。
でもお母さんはだめっていう。
僕は、猫がほしいのに!


うんうん!うんうん!
と共感しながら読んでいた長男です。

猫好きな方も、そうでない方も、
ペットを買いたい衝動は共感できるのではないかと思います。
ぜひ、読んでみてくださいね。

「けんぽう」 説明できますか?

JUGEMテーマ:育児



こちらの絵本、井上ひさしさんが、
子どもたちに対する特別授業的な感じで、
「憲法」についてお話しする、
そういった感じのストーリーなのですが、

「子どもたちに憲法とは何ぞや」

を教えるために読む読み物としては、
もちろん、最高にわかりやすくておすすめで、

年齢的には、
幼稚園なら年長さんでないと難しいかもしれませんが、
小学校低学年でも、十分に理解できそうなわかりやすさで、

日本の憲法っていうのは、どういうものか、
なぜ、今の憲法ができたのか、
そもそも、あなたはなぜ、日本に住んでいるのか

などを、本当によくかみ砕いて、お話してある絵本です。

そもそも、今なぜ、自分が日本に住んでいるのか、
なぜ日本人として生きているのかなんて、

子どもの頃は特に、考える機会がないように思います。
なぜ生きているのか、なぜ勉強するのかを悩む時期はあったとしても、
なぜ日本にいて、日本とはどういう国か
を考える機会は、そうないような気がします。

子どもだけではありません。
母の私も、完全な戦後生まれ。
憲法ができたのは敗戦後まもなくですから、
今ある憲法が、なぜ生まれ、
どんな考え方の元にこの憲法は営まれ、
そして他国からは、この憲法がどんな風に評価されているのかも、
関心を持って考えた事がありません。

今、現在、憲法のもとに生きているのにもかかわらず、です。

『「けんぽう」のおはなし 』を読みますと、
そういった考えずに暮らしていた部分に、気づかされますし、

文化も考え方も歴史もことなる、世界の国々と共存するために、
一方では、強力な武器を作り、増やし、保持し、
武器を持つことを鎧の代わりにして生きる国が多い中、
なぜ、日本は武器を持たない道を決めたのか、
武器を持たない国であっても、
武器を持つ国が多い世界の中で、
日本として世界に役に立つ存在のあり方とはどういういものか、
そんなことまで、子供に分かる言葉で書かれています。

普段考えることがない
「日本の国民としての生き方」
に目を向けることができる絵本です。

ぜひ読んでみてくださいね。




動物の鳴き声

評価:
エレン・スラスキー ワインスティーン
鈴木出版
¥ 1,470
(2008-12)

JUGEMテーマ:読書


動物の鳴き声というものは、
本来、世界中どこでもそう変わるものではないのですが、
それを「人の言葉」で表現するとなると、
国によって、結構違います。

犬の鳴き声は、
日本語ではワンワン、
英語ではバウワウ、というように。

この絵本はそういった様々な鳴き声の表現を紹介している絵本です。

カエルの鳴き声は、
日本語ではケロケロ、
英語ではリビッリビッ
フランス語ではコワッコワッ

など、はじめて知って驚きました。

不思議なものですね。
日本人にとっては、カエルの鳴き声は、
「リビッリビッて言ってるはずだ」と自分に暗示をかけて聞いてみても、
やっぱり「ケロ、ケロ」もしくは「ゲロ、ゲロ」ぐらいにしか聞こえないし、
「クワックワッ」「グワッグワッ」ならわかるけれど、「コワッコワッ」というのも何となく違う気がします。

これも国による、文化の違いと申しますか、
いろいろな情報を、自分の五感で取り込み、
インプットとアウトプットする、
そのの方法が違うためなのでしょう。

なのに、
どうやら、
牛の鳴き声だけは、
世界中、
どこでも、

「モ〜〜〜〜!!」

だと書いてあります。


…とは書いてありますが、別なところで聞いた情報では、
牛の鳴き声は
「ンムー」「ムー」
と表現する国もあるようですから、
多少違いはあるといえばあるのですが、
きっとカエルほどの国による相違はない、ということなのでしょう。


そんなことも言い合いながら
「へ〜!」と驚いたり、
「うそ〜!」と言ったりしながら、
たのしく読みたい絵本です。

ぜひ、読んでみてくださいね。





プレゼントを贈る楽しみ

評価:
ガブリエル・バンサン
ブックローン出版
¥ 1,365
(1994-12)

JUGEMテーマ:育児



いよいよクリスマスまであと1カ月とちょっと。

わが家の子供たちは、クリスマスプレゼントに何をもらおうかと、

いま真剣に考えている様子です。

音楽の好きな、長女はショパンか誰かの楽譜集。

ジブリアニメの好きな次女は、トトロの時計。

そして、いろいろほしいものがあり過ぎて、いつも金欠病で、
「クリスマスまで何も買わないこと!」
とお買いもの禁止令を出している最中の長男は、

ロボットとか、
ソーラー電気で動く車の工作キットとか、
おもちゃとか、
水ロケットを作るためのキットとか、
「大人の科学」というキット付きの雑誌とか、
「科学のたまご」という子供向け科学系雑誌とか、
プラスチックで作る「安土城」「大阪城」などのお城シリーズとか、

いろいろ興味のあるものがあり過ぎて、
まったく決められずにおりまして

「じゃあ、お母さんに任せて!
 夢いっぱいのプレゼントをあげるから(^o^)」

と伝え、クリスマス当日を楽しみにまとう、ということになったのですが、
長男は、どんなプレゼントをもらえるんだろうという大きな期待と、
もしかしたらほしいものがもらえないんじゃないかという不安が混じり、
その後毎日、
「どんなプレゼントにしてくれるか、決まった?」
と聞いてくるのです。

母が考えているのは、比較的最近、長男がほしいといった
「箱庭」的なもの。

木だとか、家だとか、人だとか、ベンチだとか、テーブルだとか、
そういう細々したアイテムを
自由に並べて自分の好きな小さな世界を作り、
インテリアにもおかしくないような、
素敵なものがあれば買ってあげたいなと思っています。
予算次第なので、ちょっと小さくても、
自分で作りあげるキット的な感じの、
箱庭的なものがかえればいいなと思っているところです。

でも、毎日、
「どんなプレゼントにしてくれるか、決まった?」
と聞いてくる長男に、真面目に答えるのはつまらないし、
この長男、いじるととても面白いので、

母の私も、ついつい、

「愛的なもの、あげるから。」

と答えます。

「お母さんと遊ぼう券、5枚」
「お母さんにだっこしてもらえる券、5枚」
「お母さんと…    」

いろいろ言うたびに、
真剣に嫌な顔で、
「え〜!やだー〜!」
と答えてくれる長男が、
これが本当にたのしい感じです(^o^)

さて、ご紹介する絵本は

「ちっちゃなサンタさん」

このお話、単純にクリスマス絵本かと思えば、ぜんぜん違います。

だってサンタさんは
ふくよかで、
やさしくて、
プレゼントをくれるものなんですが、

このお話のサンタさんは

ちっちゃくて
しかも、
プレゼントは持っていません。

配り終えた後とか、たまたま持っていない、とかではなくて、
プレゼントは持っていないんです。


それでも不思議と温かいお話。
すごく温かいお話。

それは、
人の心が、
プレゼントをもらう楽しみを待っているだけではなくて、
プレゼントを贈る楽しみも、知っているからなのかもしれません。

ぜひ、読んでみてくださいね。

いただく ということ

JUGEMテーマ:育児


「飽食の時代」といわれて久しい昨今、
今の子供たちはもちろんのことですが、
母の私も、食べたいものは食べられる時代に育ちました。

ラーメンが食べたいといえばラーメンを食べ、
お肉が食べたいといえばお肉が食べられます。
栄養のバランスを考えて、野菜や果物もいろいろ食べます。

でもこの丸い地球のそこかしこでは、
今でも昔ながらのくらしを続けている民族がたくさんいます。

暮らすのに厳しい土地であっても、
先祖代々すみ続けた大地に暮らし続け、
大地からのめぐみをうけながら、毎日をきざみ、
わずかな恵でも余すところなくいただいて、
自然と共存するスタイルを貫きながら、
生活を続ける民族です。

このお話「じゃがいもアイスクリーム」はそういった暮らしをしていると思われる民族を描いた物語です。

痩せた土地でじゃがいもを育てる民族。
「じゃがいもを育てる」というよりも、
「じゃがいもしか育たない」、そういう厳しい環境のために、
じゃがいもを主食として、ヤギを買い、
「じゃがいも」「ヤギ」の2つだけを食事の柱として、
暮らしている民族です。

じゃがいもにはいろいろな種類がありますから、
甘みの強いじゃがいももあり、
料理によって使いわけます。

朝はじゃがいもスープ。
朝だけではありません。
朝昼晩のごはんは、全て、じゃがいも。おやつもじゃがいもです。

燃料はヤギの糞を乾燥させて有効利用し、
手に入る自然の恵みを、無駄なく循環させて暮らす、
そんな生活スタイルを守っている民族です。

ある日、お父さんが子どもたちにいました

「今度お祭りがあるぞ」

子どもたちは楽しみで仕方がありません。
そしてあるいいことを思いつきました。

じゃがいもをつかって、アイスクリームを作ることです。

甘みのあるじゃがいも、
ヤギのお乳、
砂糖、

これらを混ぜて、アイスクリームをつくって、みんなに食べさせてあげるのです。

いつか1度だけ食べたことのある、おいしいアイスクリーム。
それをじゃがいもを使って再現してみようという試み。

---------

「これだけしかない」
という発想からは何も生まれてきませんが、

「いまあるものをつかって、こんなものが作りたい」
という発想からは、きっとすごくいおいしいものが出来上がるのに違いありません。

とても素敵なお話です。
ぜひ、読んでみてくださいね。

おでんさむらい 夏バージョン

JUGEMテーマ:読書


「おでんさむらい」はシリーズもので、4冊ぐらいはでていますが、
その中の一冊をご紹介します。

こちらはおでん侍の中でも「ひやしおでんのまき」
お話は夏バージョンではありますが、

ともかく、
暑い夏には見たくもなかった「おでん」が、
こうやってすっかり涼しくなりますと、不思議と食べたくなり、
確実におでんがおいしい季節となりましたので、

「夕食には、おでん」
「絵本は、おでんさむらい」

なんていうチョイスも、季節的によいのではないかと思います。


このおでんさむらい、
ぱっと見は人間ですが、
おともはカブトムシの妖怪ですし、

この世界は、どちらかというと、

千と千尋の神隠し 的な、妖怪の世界の物語。

みんな多分大なり小なり妖怪的な存在で、

そのなかで
「いいやつ」「わるいやつ」
がいて、

おでんさむらいが「わるいやつ」に立ち向かい、
でもおでんさむらいはあんまり強くないので、
それこそ、くしざしのこんにゃくを投げつける程度の技しか持っていないので、
立ち向かうといっても、最終的には逃げの一手となるのですが、
そこは「いいやつ」達のちからを借りるパターンで、
周りの妖怪たちの特技を生かしながら、
「わるいやつ」を退治する、というストーリーです。

情熱や感動を呼ぶストーリー展開ではないけれど、
独特の世界観の中で、
毎回オリジナルな「一件落着物語」を展開してくれます。

ぜひ、読んでみてくださいね。





きっかけがあれば

JUGEMテーマ:育児



「今まで親しくなかった誰かと仲良くなる」ということの始まりは、
たいがい、
ほんの些細なことがきっかけとなってスタートすることが多いものです。

あいさつを交わしたとか、
ちょっとものを拾ってあげたとか、
声をかけてもらったとか、
たまたま隣の席になったとか、
クラス替えで、同じクラスになったとか、
走っている姿をみたら、思いのほかかっこよかったとか、
ご飯を食べてる表情が、意外に愛らしかったとか。



さて、ご紹介する絵本は、
おじいさんと10ぴきのおばけのシリーズもので、
いつも、おじいさんとおばけとの間に起こる、
様々な物語を描かれている絵本ですが、

「こいぬと10ぴきのおばけ」は、

おじいさんとおばけたちが仲良く暮らすおうちに、
小犬がやってきた、というお話です。

小犬は、とってもかわいいし、
小犬は、とってもいい子だし、
憎らしいか愛らしいかっていったら、絶対愛らしいし、
もっと言えば、おりこうさんの小犬だし、

全然、一つも、責めるべきところなんてないのですが、

このおばけたち、小犬のことはなんとなく気に入らないんです。

なぜかって、その理由は、

おじいさんにかわいがられているから。


今まではおじいさんは、自分たちだけを可愛がってくれたのに、
いまでは、どこにいても小犬がいっしょで、
おじいさんもいつも小犬を可愛がるからです。

自分たちに対するおじいさんの、愛情が
減ったわけではないことぐらいわかるけれど、
それでもなんだか、
気に入らない。

この小犬、好きになれない。
ちょっと妬ましいかんじ。

だけどおばけたち、決して小犬をいじめたりしません。
だって、おじいさんが「子犬となかよくして」といったんですから。

大好きな、おじいさんの言いつけは、
守りたいんですから。

だけど、おばけたちは、
子犬とある一定の距離をとって
いじめはしないけれど、
話しかけもせず、
一緒に遊ぼうともしなかったんですが、

…そんな中、ある事件が起きました。

おばけたちは、この事件をきっかけに、子犬と仲良くなります。


誰かと仲良くなる、ということは、
些細なきっかけ。
些細でないかもしれないこともあるきっかけ。

このきっかけを逃さずとらえることが、
仲良しの始まりなんだと思います。


おじいさんと10ぴきのおばけのシリーズは、
信頼関係で気付かれた「家族」の物語でもあります。
ぜひ、読んでみてくださいね。

すすまない話

評価:
イングリット シューベルト,ディーター シューベルト
星の環会
¥ 1,365
(2004-02)

JUGEMテーマ:読書



こういった題名の本は、
「くまのプーさん」なみに、

何となく頭の回転が遅くて、
一つのことを解決するために、
無意味な堂々巡りをしてしまう、

そんなストーリーなのではないかと察知してしまうのですが、
実際読んでみますと、

まさにそんな絵本でした。

とあるくまさん、
おうちの外に出てみますと、
一面に咲いている花がしおれかけています。

どうやら、暑くて、水をほしがっているようすです。

くまさんは水をかけてあげることにしました。

ところがくまさんのバケツには穴が開いています。
結構大きな、穴です。
これで水を汲むのは、きっと無理でしょう。

熊さんが、どうやってあなをふさぐか考えていると

一匹のモグラが登場。

「わらでふさげばいいんだよ」

そしてわらを持ってきたのですが、
わらは長くてバケツには入りません。
折ろうと思いましたが、わらはうまく折れません。

「ハサミで切ればいいんだよ」

ハサミで切ろうと思いましたが、
このハサミ、なかなか切れ味が悪く、わらが切れません。

「ハサミを研げばいいんだよ」




読んでいるうちに
あ〜あ〜、どんどん目的から離れてしまってる〜!!
と声をかけたい気持ちになるお話です。

こんなことってよくあるんでしょうか。
…いえ、そうはない気がします。。。


でも、なんだか、
目の回るような忙しい毎日から離れて、
のんびりゆっくり、
堂々巡りをして、
解決したのかしないのか、
そんな「すすまない話」
も、スローな気分を味わえていいのかもしれません。

是非、読んで見てくださいね。

がむしゃらなことは つよいこと

評価:
内田 麟太郎
あかね書房
¥ 1,260
(2010-06)

JUGEMテーマ:育児


わが家の末っ子長男は先月の10月に10歳の誕生日を迎えました。

本当に、この命があることがありがたく喜ばしい気持ちになり、
家族にもたくさん祝福されながら、
長男は元気に「10代」としての一歩を踏み出したわけですが、

10代にもなると、
この子の持つ個性というか、
「大人になった時にこうなる」的なことが垣間見えるというか、
なんだか幼稚だった今までとは違う一面も、
ところどころに見せるようになってきます。

急に「男らしさ」のある服にこだわり始めたり。
急に、「お母さんに世話されないように」自分で何でもやりだしたり、
急に、話す言葉が立派になったり、
急に、自分の関心のある分野の、難しいうんちくを語り始めたり。

それでもこの10歳の長男、
夜、毎日1冊の読み聞かせは、楽しみにしてくれていますので、
母の私も、喜んでくれる子がいる限りは、
はりきって読み続けているわけですが、
長男は自分で読む本も、少しづつ増えています。

昨夜、長男が自分で選んで自分で読んだ本は
「UFOのなぞ」

文字も細かいやつ。
なんだかちょっとこわいやつ。
まことしやかに書かれているけど、やっぱりうさんくさいやつ。

それを読んだ長男、読んだのはいいけれど、
本を閉じると、
たった今まで読んでいた、
このうさんくさげなこの本から仕入れた情報を、
今度は、事細かに母に語り始めます。

ふ〜ん。
え〜!ちょっとこわ〜い!
うそでしょ〜!

と相槌を打ちながら聞いていた母の私も
そのうち、
その日一日の疲れと、部屋の暖かさのせいで


zzz


と、うとうとしてしまいました。

長男は、自分の語りをちゃんと聞いてほしかったようで、
「ちょっと!目を開けて聞いて!」
と私をおこし、また数分語り始めたわけです。

さて。
10数分ほど、長男の語りを聞いた後で、

「じゃぁ、今日は何を読む?」
と長男に聞きながら、
読み聞かせの1冊としてチョイスした絵本はこちらの

「こわーいおつかい」。

表紙の通り、小さい子向け。
小学校向けか、幼稚園向けかと聞かれたら、幼稚園向け。
シンプル・明瞭・明るく・たのしい絵本です。


とあるところに住んでいたこぶた君。
とってもうっかり屋さんです。

ある日、お母さんブタにこぶた君はこう言われました。
「おばあちゃんのおうちに、おくすりを届けてちょうだい」
それを聞いたこぶた君。
大好きなおばあちゃんに会えると思うとうれしくて、
肝心の薬も持たずに、
家を飛び出してしまいました…

薬をもって追いかけたおかあさん、
必死にわが子を呼ぶのですが、
こぶた君はうっかり者ですから、
お母さんではなくて
オオカミに追いかけられているんだと勘違い。

食べられては、大変、と
もうがむしゃらに走ります。

途中オオカミに出会うのですが、
がむしゃらに走るこぶた君は、オオカミを突き飛ばし…



というお話の展開です。


かたや読む本は
「UFOのなぞ」

そしてかたやお母さんの声で聞く絵本は
「こわーいおつかい」

このギャップが、10歳なんです。

大人び始めるめんどくさい部分と、
子どもとしか言いようのないかわいい部分との共存。
この両面を持っているのが10歳なんでしょう。


「こわーいおつかい」は
「UFOのなぞ」を真剣に読みこなす長男も、
楽しんで聞ける絵本です。
こぶた君のがむしゃらさが、オオカミを突き飛ばすほどの強いパワーであることを描いた物語です。

ぜひ、読んでみてくださいね。





世界中のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちへ

JUGEMテーマ:育児



「ぼく」はだっこがだいすきだ。
なのに、「おとうと」がうちに来てからは…

お母さんは「おとうと」をだっこしてる。
ぼくは頭にきて、うちをとび出したんだ。

…しばらく行くと、ウサギの赤ちゃんがぴょんぴょんとび出してきた。
「ねぇ、だっこしてほしいの」
とウサギの赤ちゃん。

「え? うん、いいよ」
と、「ぼく」はウサギの赤ちゃんをだっこしてあげたんだ。
「ぼく」はなんとなくうれしい気持ち。

またしばらく行くと、今度はアザラシの赤ちゃんが水面から顔を出したんだ。
「「ねぇ、だっこしてほしいの」
とアザラシの赤ちゃん。

「え? うん、いいよ」
と、「ぼく」はアザラシの赤ちゃんもだっこしてあげた。

またしばらく行くと、今度は、コアラの赤ちゃんが…




こんな風に、「だっこしてほしいの」という動物たちに次々と出あい、
とまどいながらも「うん、いいよ」といってしまった「ぼく」は、
動物たちみーんなを、よいしょっとだっこしてあげるのです。

最後には
「キリンの赤ちゃん」
「ゾウの赤ちゃん」まで!

さすがにだっこしきれなくなった「ぼく」は
ドンっとしりもちをついてしまいます。

そして、
「ママ〜〜〜〜!!」



-------------------


「おとうと」がうちに来る前は、「ぼく」のママだったのに、
「ぼく」だけのママだったのに。

今まではいつだってだっこしてもらえたのに、
おとうとが来てから、ぼくはガマンしてるんだ、、、

…という思いを乗り越えていくのは、
世界中のお兄ちゃん、お姉ちゃん、
みんな同じなのではないでしょうか。

世界中のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちは、
生まれたときから、お兄ちゃん、お姉ちゃんではないし、
自分が望んで、お兄ちゃん、お姉ちゃんになったわけでもないし、
自分が望んで、「おとうと」や「いもうと」という存在を得たわけでもありません。

でも、お兄ちゃん、お姉ちゃんであるということは、
とっても素敵なことなのですから、

こんなとき、
たださみしさや悔しさをガマンするだけではなくて、

だっこしてあげることのうれしさを味わったり、
小さい子をお世話することの大変さを知ったり、
そして、自分もちゃんと甘えたり、

そういう心のバランスをとりながら
ゆっくりでもすくすくと、
育っていってほしいなと思います。


そんな気持ちになれる絵本です。
ぜひ、読んでみてくださいね。


<< | 2/75PAGES | >>

CALENDAR

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>

最新記事

カテゴリー

最新のコメント

最新のトラックバック

おすすめ絵本

いのちのいろえんぴつ
いのちのいろえんぴつ (JUGEMレビュー »)
こやま 峰子, Michael Grejniec, 豊島 加純, マイケル グレイニエツ
テレビドラマ化もされた本のようですが、本当に感動する「命」の絵本です。
豊島加純さんの直筆の詩が、強烈に心に突き刺さる絵本です。

おすすめ絵本

つきのよるに
つきのよるに (JUGEMレビュー »)
いもと ようこ
「心打たれる絵本」としてお勧めの絵本です。子どもは子どもなりの、大人は大人なりの感動がある絵本です。

おすすめ絵本

わにのスワニー しまぶくろさんとあそぶの巻
わにのスワニー しまぶくろさんとあそぶの巻 (JUGEMレビュー »)
中川 ひろたか, あべ 弘士
腹を抱えて笑える絵本ってそんなにたくさんありません。こちらは子どもも大人も一緒になって笑えます。是非親子で読んでください。

おすすめ絵本

くろねこかあさん
くろねこかあさん (JUGEMレビュー »)
東 君平
言葉のリズムが楽しい絵本です。挿絵はシンプルですが切りえ風でとっても素敵。耳に残るフレーズですので、赤ちゃんにもお勧めです。

リンク

プロフィール

記事検索

管理者用

携帯用QRコード

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM