そらへ、ふたたび
JUGEMテーマ:読書
ゆうびんひこうき こうのとり号は、真っ赤な小さい飛行機です。
その昔は、その真っ赤な体を青い空にはばたかせ、
郵便物輸送のお仕事をしていたらしいです。
でもいまは、倉庫の中。
倉庫の中でロープでつながれています。
ゆうびんひこうき こうのとり号は、倉庫の中で思いました。
またお空に羽ばたきたいなぁ、
ゆうびんひこうきのお仕事を、またやりたいなぁ。
それで、羽ばたくことにしたのです。
ロープを切って、いざ、空へ。
こうのとり号は、初め、カラスにぶつかりそうになりました。
からすに怒られて、少々反省。
でもゆうびんひこうきは、お空の旅が嬉しくて、
どんどんとんでいきました。
あっちの町から、こっちの町へ、くるくる旋回、大回転もなんのその。
お空を見上げた人間たちは喜びます。
「あ、ゆうびんひこうきだ!」
ついに、こうのとり号は、郵便配達の仕事を任命されます。
車体もピカピカの黄色に塗り替えて。
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子供ながらに、いろいろ経験する年頃になりますと、
「危ないよ!」
「そんなことしたら怒られる!」
「おこられて、倉庫に戻されて、鉄くずにされる!」
…様々なその後の悪夢を思い描いてしまいます。
でもこのお話は、夢いっぱいのまま、終わります。
「わるいこと」なんて起こりませんし、
「怒る人」なんて現れません。
一度は倉庫に入れられたこうのとり号が、再び空へ。
そして郵便飛行機としての任務も取り戻すお話です。
終始5・7・5調のテンポで文章もリズムよく、
文字の配置もリズミカルに工夫されて、
みていても楽しいお話です。
是非、読んでみてくださいね。
- 2011.10.16 Sunday
- 見て楽しめる絵本
- 13:39
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- by atu