そらへ、ふたたび

JUGEMテーマ:読書



ゆうびんひこうき こうのとり号は、真っ赤な小さい飛行機です。

その昔は、その真っ赤な体を青い空にはばたかせ、
郵便物輸送のお仕事をしていたらしいです。

でもいまは、倉庫の中。
倉庫の中でロープでつながれています。

ゆうびんひこうき こうのとり号は、倉庫の中で思いました。

またお空に羽ばたきたいなぁ、
ゆうびんひこうきのお仕事を、またやりたいなぁ。

それで、羽ばたくことにしたのです。
ロープを切って、いざ、空へ。

こうのとり号は、初め、カラスにぶつかりそうになりました。
からすに怒られて、少々反省。
でもゆうびんひこうきは、お空の旅が嬉しくて、
どんどんとんでいきました。
あっちの町から、こっちの町へ、くるくる旋回、大回転もなんのその。

お空を見上げた人間たちは喜びます。
「あ、ゆうびんひこうきだ!」

ついに、こうのとり号は、郵便配達の仕事を任命されます。
車体もピカピカの黄色に塗り替えて。


---------------

子供ながらに、いろいろ経験する年頃になりますと、
「危ないよ!」
「そんなことしたら怒られる!」
「おこられて、倉庫に戻されて、鉄くずにされる!」
…様々なその後の悪夢を思い描いてしまいます。

でもこのお話は、夢いっぱいのまま、終わります。
「わるいこと」なんて起こりませんし、
「怒る人」なんて現れません。


一度は倉庫に入れられたこうのとり号が、再び空へ。
そして郵便飛行機としての任務も取り戻すお話です。

終始5・7・5調のテンポで文章もリズムよく、
文字の配置もリズミカルに工夫されて、
みていても楽しいお話です。

是非、読んでみてくださいね。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

最新記事

カテゴリー

最新のコメント

最新のトラックバック

おすすめ絵本

いのちのいろえんぴつ
いのちのいろえんぴつ (JUGEMレビュー »)
こやま 峰子, Michael Grejniec, 豊島 加純, マイケル グレイニエツ
テレビドラマ化もされた本のようですが、本当に感動する「命」の絵本です。
豊島加純さんの直筆の詩が、強烈に心に突き刺さる絵本です。

おすすめ絵本

つきのよるに
つきのよるに (JUGEMレビュー »)
いもと ようこ
「心打たれる絵本」としてお勧めの絵本です。子どもは子どもなりの、大人は大人なりの感動がある絵本です。

おすすめ絵本

わにのスワニー しまぶくろさんとあそぶの巻
わにのスワニー しまぶくろさんとあそぶの巻 (JUGEMレビュー »)
中川 ひろたか, あべ 弘士
腹を抱えて笑える絵本ってそんなにたくさんありません。こちらは子どもも大人も一緒になって笑えます。是非親子で読んでください。

おすすめ絵本

くろねこかあさん
くろねこかあさん (JUGEMレビュー »)
東 君平
言葉のリズムが楽しい絵本です。挿絵はシンプルですが切りえ風でとっても素敵。耳に残るフレーズですので、赤ちゃんにもお勧めです。

リンク

プロフィール

記事検索

管理者用

携帯用QRコード

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM