太陽エネルギーの科学絵本

評価:
藤嶋 昭,かこ さとし,村上武利,中田 一弥,落合 剛,野村 知生
偕成社
¥ 2,310
(2010-08-10)

JUGEMテーマ:読書


まさしく科学絵本です。
「太陽エネルギー」は普段耳にすることがあっても、
「光しょくばい」はなかなか耳にすることはありませんので、
一体どういったものか、イメージがわきませんが、
そんな「光しょくばい」というものを、小学生の子どもでもわかる言葉で、
楽しそうな実験の説明つきで書かれてある絵本でしたので
子どもはもちろん、読んでいる母にもよくわかりました

震災があって初めて気がついたことはたくさんありますが、
今までずいぶん贅沢していたんだなぁ、ということや、
今までずいぶん恵まれていたんだなぁということのほかに、
日常の生活は、ずいぶん電気に依存していたんだなぁ、、、ということもありました。

そもそも電気というものを調べてみると、
「生体電気」といって生き物自体が体に持っている電気や、
「静電気」といって摩擦で起きるようなものは古来からあっても、
生活に利用できる電気の発見・利用は、せいぜい1700年代以降のことです。

今から300年以上前というと、古いといえば古いのかもしれませんが、
人類の長い歴史という物差しで見てみると、非常に新しい時代の話です。
その電気がここに至って「それがないと暮らしが成り立っていかない」ほどに依存度を増すということは、300年前には想像できなかったことかもしれません。

さりとて、ここに及んで、暮らしそのものを300年前の状態に戻すなんて言うことは無理な話。
現実、生活も経済も、電気があることは前提条件のようなもの。
いまや鉛筆一本削るのにも、歯磨きをすることですら、電気を必要とする時代です。

そんな大切な電気なのに、それを作る仕組みを知らず、
電気を作る過程において、石油を燃やして地球を少しずつ壊していることにも関心を持たずに、今までずっと暮らしてきたんだなぁ、、、、ということもこの震災で感じたことでした。

「太陽と光しょくばいものがたり」はこれを読んだから太陽エネルギーを作る仕組みを理解できるとか、太陽エネルギーを簡単に作れる道すじを示してくれている、といったような絵本ではありません。

科学の研究は、たとえ研究の中で一つの大きな発見があったとしても、
それを暮らしの中で利用していくまでの間には、
とてもたくさんの難題を、一つ一つ解決していく必要があるんだ、
ということが、この絵本を読んでよくわかります。

光触媒というのは、そういった太陽光の利用の研究のなかで発見され、暮らしに役立てることを考えられ、研究がつづけられている、ということが分かります。
太陽は、地球を壊さないで使えるエネルギーでもありますし、
「光触媒」という物質の利用により、エネルギーとしてだけではなく、
暮らしに役立つ様々なエコロジー商品も作れる、ということが
とてもわかりやすく書かれてある絵本です。

「太陽と光しょくばいものがたり」は小学校の中学年以上ぐらいのお子さんにお薦めです。
これからの時代は、太陽エネルギーの利用や太陽光の利用について今まで以上に重要度を増していくのではないでしょうか。
そしてこれから生きる子どもたちにはそんな時代を担ってもらえるように、
いろいろな分野をよく見て、よく勉強して育ってほしいと思います。
ぜひ、読んでみてくださいね。


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