大切なしっぽが…

しっぽ5まんえん
しっぽ5まんえん
清水 敏伯,岡本 颯子

楽しくもあり、何となく不思議な絵本です。

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たのきのポンは、ある日、となり村の秋まつりの帰り道、酔っ払いながら山道を帰ってきました。
ふらふら、ひょろひょろ、いい気持ち。

ところが、ところが、大切なしっぽを途中でなくしてしまったのです。
家に帰って気がついてびっくりしたポンでしたが、山道を戻って探してみても、どこにもありません。

しっぽは、イタチのヒョロが拾っておりました。
ヒョロはいいものを拾った、いいマフラーになるぞ、と思い、拾ったしっぽを得意げに首に巻いて歩きました。
みんなはヒョロをほめました。
「いいマフラーだね。いくらで買ったの?」
と聞かれたヒョロは「2万円」と答えました。
その年はヒョロのマフラーとそっくりのマフラーがはやるほどでした。

一方、ポンのほうは「しっぽがなくておかしいぞ」とみんなに馬鹿にされました。ポンは恥ずかしくて、みんなのいるところには出られなくなりました。

しばらくして、いたちのヒョロは「2万円でかった」と言いふらしていたその「マフラー」を、古着屋で売りました。3万円で売れました。
「マフラー」を買い取った古着屋は、その「マフラー」に5万円と値段をつけて店先につるしておきました。

ある日ポンは古着屋の前を通って、見覚えのあるしっぽを見つけました。
まぎれもなく、自分のお尻についていたはずの、あのしっぽです。

ポンは店の人に聞きました。
店の人は大まけにまけても4万でないと売れないよと言いました。

ポンはそんな大金は持っていませんでした。
ポンはどうしてもしっぽを取り戻すため、家を売ってお金を作ることに決めました。

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そもそも自分の落としたしっぽが人にわたり店にわたり、5万円の値が付いているなんて、「なんて不幸な」と思いながら読んでしまうのですが、結末、大金を払って自分のしっぽを取り戻したポンは驚くほど喜びに満ちています。

過去や経過を嘆くのではなく、取り戻した喜びを満喫できるのは、本人の心の持ちようで変わるもの。

なるほど。前向きに喜ぶって大切なこと。
と、思える絵本です。

ぜひ、読んでみてくださいね。





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