サーカスのライオン

サーカスのライオン
川村 たかし, 斎藤 博之
とても心打たれる絵本です。
「サーカスのライオン」は、その名の通り、サーカスで、火の輪くぐりなどをして、観客を楽しませていた、一匹の年老いたライオンの物語です。
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年をとって、目も白っぽくなってきた、サーカスのライオンがいました。
ライオンは小さなオリの中で、小さい頃お父さんライオンやお母さんライオンと共に暮らし、広い草原を駆け回った頃を思い出していました。
そんなライオンをみて、ライオン使いのおじさんはいいました。
「外に出てひとまわりしてくるといい。」と。
帽子をかぶり、コートを着て、人間に変装したライオンは、外に出ました。
すると、1人の男の子に会いました。
男の子はサーカスをみた帰りでした。
「にんげん」に扮したライオンのおじさんに、「きょう、ライオン、元気がなかったね」といいました。
ライオンのおじさんはその子を家までおくっていってあげることにしました。
その子は、お父さんは夜のお勤め、お母さんは入院、お姉さんはお母さんの病院へ付き添っていて、家に1人で留守番しておりました。
しばし、ライオンは男の子と楽しく過ごしました。
男の子は、ライオンが大好きでした。
おじさんに、もう少ししてお金が貯まったらサーカスを見に行くよ。それまで、ライオンにあいにいってもいい?と聞くのでした。
ライオンのおじさんは「いいよ」といいました。
男の子は、毎日ライオンの所へやってきました。チョコレートを持ってやってきました。ライオンはチョコレートは好きではありませんでしたが、目を細めてそれを受けとるのでした。ライオンは、うれしかったのです。
男の子は、お金が貯まったから、明日サーカスを見に行くよ、といいました。
ライオンは、若い頃を思い出して、じゃあ明日は5つの火の輪をくぐって見せようかと張り切るのでした。
ところがその夜…
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結末は、涙が出ます。
ぜひ、読んでみてくださいね。
- 2006.12.15 Friday
- 涙が出る話
- 09:23
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- by atu
本当に、結末には涙が出ました。
教科書に載っていたのでしょうか?
良いお話ですよね。