おへんろさん

おへんろさん
おへんろさん
宮脇 紀雄, 井口 文秀

普段、今いる家族が当たり前に存在している物と思いこんでいる生活に慣れてしまっておりますので、「お母さんがいない子ども」、「一瞬のうちに家族全員を失ってしまったお母さん」、というような状況で生きている人の話に触れると、胸が痛くなる思いがします。この絵本にはその両方が登場します。

この絵本題名である「おへんろさん」。日常ではめったに出会うことがありません。私も過去に数回、目にしたことがあるのみです。
子ども達はもちろん会ったことがありませんので「おへんろさんって、なに?」と聞いてきました。
「おへんろさんってね、日本中旅をしながらナンマンナンマン…っておがんで歩く人のことよ」と答えて読んで、はっとしました。
この絵本に出てくるお遍路さんは、大雨による濁流で夫や子供を一瞬のうちに失ってしまった過去を持っています。他人には計り知れない苦しみです。
また同じく、この絵本に出てくる男の子は、まだ小さいのですがお母さんを病気でなくしています。こちらもまた、他人には計り知れない寂しさがあります。
お母さんのいない男の子の家に、我が子や夫を失ったお母さんが、お遍路さんとして現れ、一夜の宿を頼みます。
男の子と、お遍路さんの、ほんのひとときのささやかに楽しい一夜を描いています。

大人も子供も心を打たれる物があります。
ぜひ読んでみてくださいね。

コメント
ひろちゃんさん、コメントありがとうございます。
四国ではお遍路さんを時々お見かけになるのですね。
何もわからずに見れば、ただ拝んで歩いている、その姿しか感じられないお遍路さんですが、相当の「拝んで歩く理由」をせおった方々なのかと思うと、とても心が痛み、ともに祈りたい気持ちになりますね。
そんなことを気づかせてくれた絵本です。
  • atu
  • 2008/10/10 1:22 PM
僕もこの本を読んでホロリときました。しかし僕の住む四国ではお遍路さんはときどきいらっしゃいますし、農村には主人公のタケちゃんがでてくるような懐かしい景色もたくさん残ってますよ。一度お越しください。
  • ひろちゃん
  • 2008/10/10 10:29 AM
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