さくらさひめの大しごと

さくらさひめの大しごと
さくらさひめの大しごと
古田 足日, 福田 岩緒

また、素敵な日本の神話に出会いました。
表紙からはとても神話には見えませんが、ページを開くとすぐ神話の世界です。
----------------------------------------
さくらさひめはタネの神様。いつもはたんぽぽぐらいの大きさで、呪文をとなえれば桜の花に隠れることができるほどもっと小さくなります。
桜の花の子たちがお友達で、いつも一緒に遊んでおりました。
そんなさひめにも、衝撃的な事件が起こります。
とある理由で母神様が殺されてしまうのです。
母神様は前に言っておりました。「あなたにはいつか大しごとをしてもらいますよ」と。母神様は、亡くなり際に言いました。「私が死んだら私のからだから稲や麦などが生えてくるでしょう。あなたはそのタネを持って、人々に稲や麦を育て実らせることを教えなさい」
さひめの大しごとは、そこから始まりました。お母さんが死んだと泣いてばかりはいられません。亡くなったお母さんのからだから生えてきた稲や麦やヒエやアワや豆などから種を取るとお友達の赤い鳥にのって人々の住む所へとんでいくのです。

----------------------------------------

「日本の神話」シリーズを読んだお陰で、わずかながら「日本の神々」の難しい名前もいくつか覚えました。その内の「テナヅチ」「アシナヅチ」も登場します。
テナヅチ・アシナヅチはかの「櫛灘姫」の親神様です。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に娘達を次々に食べられて、泣く泣く最後の1人の娘、櫛灘姫も八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に食べられようとしている時、どこからか現れて櫛灘姫を助け、夫婦になったのが、かの荒くれ者、須佐之男(すさのお)という神です。
さくらさひめの大しごとには、テナヅチ・アシナヅチが登場しますが、まだ2人が結婚する前、知り合う前のお話として描かれています。さひめが2人のキューピットとなり2人は結婚します。

「ヤマタノオロチ」のお話の中では「おじいさん・おばあさん」として登場するテナヅチとアシナヅチ。とっても若い頃のお話です。
それに、この2人、「巨人」なんです。すると須佐之男も巨人、櫛灘姫も巨人。ヤマタノオロチはすさまじく大きい大きい怪物、ということになりますね。

…となると、さくらさひめの大しごとのさひめは、たんぽぽぐらいの大きさなのですから、基本的に巨人である神々から比べれば特異に小さい神、ということになります。

また一つ神話の世界が広がって、楽しく読めました。
神話をよく知らない方でも楽しめる絵本だと思います。
ぜひ読んでみてくださいね。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

最新記事

カテゴリー

最新のコメント

最新のトラックバック

おすすめ絵本

いのちのいろえんぴつ
いのちのいろえんぴつ (JUGEMレビュー »)
こやま 峰子, Michael Grejniec, 豊島 加純, マイケル グレイニエツ
テレビドラマ化もされた本のようですが、本当に感動する「命」の絵本です。
豊島加純さんの直筆の詩が、強烈に心に突き刺さる絵本です。

おすすめ絵本

つきのよるに
つきのよるに (JUGEMレビュー »)
いもと ようこ
「心打たれる絵本」としてお勧めの絵本です。子どもは子どもなりの、大人は大人なりの感動がある絵本です。

おすすめ絵本

わにのスワニー しまぶくろさんとあそぶの巻
わにのスワニー しまぶくろさんとあそぶの巻 (JUGEMレビュー »)
中川 ひろたか, あべ 弘士
腹を抱えて笑える絵本ってそんなにたくさんありません。こちらは子どもも大人も一緒になって笑えます。是非親子で読んでください。

おすすめ絵本

くろねこかあさん
くろねこかあさん (JUGEMレビュー »)
東 君平
言葉のリズムが楽しい絵本です。挿絵はシンプルですが切りえ風でとっても素敵。耳に残るフレーズですので、赤ちゃんにもお勧めです。

リンク

プロフィール

記事検索

管理者用

携帯用QRコード

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM