理解者

あほろくの川だいこ
あほろくの川だいこ
岸 武雄, 梶山 俊夫

------------------------------
ある日、ある村に、男が流れ着いた。
村の人は哀れなこの男を、村の庄屋様の家の座敷に運び、手厚く介抱してやった。
気がついた男は、自分の顔の前に手をかざしながら「めがみえん、めがみえん…」と涙を流した。
かわいそうに、と皆は哀れんだが、「どこから来た?」「名前は?」など何を聞いても男は「わすれた」という。
皆は「この男、あほや」といい、は・は・は・はと笑った。
男は「あほろく」と呼ばれるようになった。
庄屋様の座敷から、台所に移され、働けないのに飯は一人前食うことから、その後納屋に移された。
そんなあほろくを不憫に思った村のばあさまが、あほろくを引き取って一緒に暮らした。ばあさまにとっては話し相手ができたことが嬉しかった。
ばあさまは気がついた。あほろくは自分の名前も忘れているけれど、あほではない、と。
おばあさんの前で、あほろくは昔の歌など、記憶を取り戻し始めた…
------------------------------

頭を打って記憶喪失、ということを、一般の人が理解していないと、気がつかないうちにひどいことをしていますね。
一見非常識に見える、一見おかしな人に見える、でも原因を理解すればその人が理解出来るものです。
理解者であることの大切さや難しさが、良く描かれているお話です。

コメント
mayuko17さん、コメントありがとうございます。
本当に可哀想な結末ですよね。私も何とも言えない、辛い感想を持ちました。
  • atu
  • 2006/04/18 12:00 PM
「あほろくのかわだいこ」は、梶山俊夫さんの絵が、なんとも印象に残っています。最後に、あほろくがかわいそうでなりませんでした。
  • mayuko17
  • 2006/04/18 10:48 AM
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>

最新記事

カテゴリー

最新のコメント

最新のトラックバック

おすすめ絵本

いのちのいろえんぴつ
いのちのいろえんぴつ (JUGEMレビュー »)
こやま 峰子, Michael Grejniec, 豊島 加純, マイケル グレイニエツ
テレビドラマ化もされた本のようですが、本当に感動する「命」の絵本です。
豊島加純さんの直筆の詩が、強烈に心に突き刺さる絵本です。

おすすめ絵本

つきのよるに
つきのよるに (JUGEMレビュー »)
いもと ようこ
「心打たれる絵本」としてお勧めの絵本です。子どもは子どもなりの、大人は大人なりの感動がある絵本です。

おすすめ絵本

わにのスワニー しまぶくろさんとあそぶの巻
わにのスワニー しまぶくろさんとあそぶの巻 (JUGEMレビュー »)
中川 ひろたか, あべ 弘士
腹を抱えて笑える絵本ってそんなにたくさんありません。こちらは子どもも大人も一緒になって笑えます。是非親子で読んでください。

おすすめ絵本

くろねこかあさん
くろねこかあさん (JUGEMレビュー »)
東 君平
言葉のリズムが楽しい絵本です。挿絵はシンプルですが切りえ風でとっても素敵。耳に残るフレーズですので、赤ちゃんにもお勧めです。

リンク

プロフィール

記事検索

管理者用

携帯用QRコード

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM