日本の神話【3】

日本の神話〈第3巻〉やまたのおろち
日本の神話〈第3巻〉やまたのおろち
舟崎 克彦, 赤羽 末吉

この日本の神話シリーズ、とにかく面白いです。
1巻、2巻と「初めて神がこの世界をお作りになった」ところからはじまるこのシリーズは、どの神から何という神が産まれたのか、すごくよく分かります。
特にイザナギが黄泉の国から帰ったあとに産まれた神
天照大神(あまてらすおおみかみ)
月読の神(つきよみのかみ)
須佐之男(すさのお)
のうち、「天照大神の弟である須佐之男」についてよく分かります。

3巻目の
日本の神話〈第3巻〉やまたのおろちはまわりの神々の言うことも父であるイザナギの言うことも聞かない、荒くれ者の神、須佐之男から始まります。
須佐之男は第2巻において、姉の天照大神の治める高天の原の田にくそをする、うまの皮をはいで、はたおり小屋に投げ入れ、結果、はたおり女がビックリしてはたおり機に胸を刺して死んでしまうという事件もありました。
天照大神は大変心を痛めたの2巻のお話。
第3巻では、そんな須佐之男の行為をみかねた神々が、須佐之男にどんな懲らしめをするか、会議を開きます。
会議の結果、須佐之男は高天の原を追われ下界への旅をすることになりました。

須佐之男は、旅の途中、年老いた老夫婦と若い娘に出会います。
おじいさんは足那椎(あしなづち)、おばあさんは手那椎(てなづち)、娘は櫛灘姫(くしなだひめ)といいました。
3人はくらい顔をして泣いておりました。
須佐之男は、なぜ泣いているのかたずねます。
足那椎は答えました。
「私には8人の娘がおりましたが、やまたのおろちに一人ずつ食われ、残るは櫛灘姫ひとりとなりました。
この子も同じようにおろちにとって食われるかと思うと悲しくて泣いているのでございます。」
須佐之男はいいました。
「私に姫を嫁にくれるなら、やまたのおろちを退治してやろう」


あとは、ご存知、やまたのおろち(八岐大蛇)のお話です。
8つのカメに強い酒をたっぷり入れておろちを迎え撃ち、酔っぱらったやまたのおろち(八岐大蛇)を切り刻みます。
最後、やまたのおろちの体内から、まばゆくような刀が出てきます。
須佐之男は、この刀を姉の天照大神に、お詫びの印にプレゼントします。


------------------
「やまたのおろち(八岐大蛇)」は昔話の中で親しんできました。
くしなだひめを助けるためにやってきたヒーローは、とても強くやさしい武士の男、と思っておりました。
それが、このシリーズを読んで初めて、「くしなだひめを助けたヒーローは、荒くれ者でトラブルメーカー、あげくの果てに高天の原を追放された須佐之男という神」であったことをしり、強烈に心うごかされるものがありました。
足那椎だって、突然やってきた若者が神の国を追放されたわがままで暴れん坊の神と知っていたら、望みを託すようなことはしなかったのでは?
娘を嫁にくれることにも躊躇したのでは?
色々考えるものがありました。

やまたのおろちは、こんな壮大な神話の中の1節であることも知りませんでしたので、子ども達と一緒に、「へええー!!!」というような驚きと発見がありました。
「やまたのおろち」を単独でご存知の方には、感動も発見も多いと思います。
是非、この神話シリーズの1巻から読み進めた3巻のやまたのおろちも読んでみてくださいね。

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