ガウディの絵本
JUGEMテーマ:読書
私自身も、ものづくりを生業としている一人ですから、
お客様がが喜ぶものをつくりたい、という意識は常にあります。
「お客様が喜ぶもの」と一言で言ってしまえば簡単そうですが、
実際には個人の主観の違いや、
年代の違いや、
性別の違いや、
好みの違い、
感性の違いなど、
様々な要因が絡み合っての「喜び」となりますから、
最終的に「何が喜ばれるものなのか」を追求するのは、
この仕事をしている以上は、
永遠のテーマともいえます。
ある人には喜ばれるけれども、
ある人には喜ばれない。
たくさんの人にはそこそこ喜ばれ、嫌われはしないけれども
「すごく好き」とは感じてもらえない。
嫌とは言われないけれど、印象にも残らない。
ただ一人の人には熱狂的に喜ばれているけれど、
多くの人には喜ばれない。
などなど、「お客様が喜ぶもの」というものは
様々な側面があるからです。
でも、
あえて頭を整理して、わり切りを持って答えを出すなら、
ものづくりというものは、
それを依頼してくれるお客様があってこそ、
仕事として成立していく物ですから、
焦点を合わせるなら、
それは、「依頼人のお客様の喜び」に
きちんと焦点を合わせたものづくりをすればよい、
ということになると思います。
ひらめきの建築家ガウディは、
人並み外れた感性と、
どんなデザインでも実現させえる技術力を併せ持ち、
空前絶後といってもいいほどのオリジナリティあふれる建造物を世に生み出した建築家です。
ガウディのつくる建造物は、
それまでの「おうち」の概念を
根元から覆し、
直線はなく、
意味のある曲線で構成された、ユニークすぎる建造物でしたから、
決して、みんながみんな、
「最高!」
とほめたたえたわけではないといいます。
時に人に受け入れられ、
時に人に拒まれ、
そして時には熱狂的に喜ばれ、
多くの人の心に、
「ガウディの建造物」
というオリジナル性が刻み込まれていったといいます。
絵本ですので実在の人物を描くには、情報が少ないといえば少ないのですが、
それでも、
ガウディとはどんな人?
を知るのに、とてもわかりやすい絵本だと思います。
ぜひ、読んでみてくださいね。
- 2011.11.24 Thursday
- 伝記
- 09:11
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- by atu