命を守る場所

評価:
今泉 忠明
PHP研究所
¥ 2,940
(2011-04-21)

JUGEMテーマ:読書


我が家の長男は小さな生き物博士でございまして、
動物や虫が大好きで、
身の回りにある、多くの生き物たちに、
大変興味を持ち、
それはそれはいつくしみ、親しんでいます。

今長男が最大限の愛情をそそいで育てているものは、
カブトの幼虫20匹ぐらいと、
クワガタのつがいの成虫と、
めだか5ひきと、
タナゴという小魚と、
お祭りですくってきた金魚、
そして時折家に遊びに来る野良猫も。

カブトの幼虫は、大きく育つようにせっせと新しい土を入れながら、
喧嘩で死なないように、一匹一匹別のビンに入れて育て、
日々観察しながら大きくなっていると嬉々として喜び、

クワガタのつがいは、市販のゼリーのほかに、
黒砂糖や水や酢などで作った手作りの樹液を与えたり、

メダカやタナゴなどの小魚は、
大きな魚が小さな魚を食べてしまうのを防ぐために
別の水槽で飼い、
水草や専用の砂利はもちろんのこと、
水槽の中に遊び場や隠れ場所などの心地のよさそうな空間を作ってあげて、
毎朝毎晩、
その子たちが心地よく過ごしているかのチェックを忘れないほどのかわいがりようです。

そんな長男が、図書館から借りてきた最近の絵本は
「巣の大研究」という図鑑的な本。

鳥の巣、モグラの巣、トカゲの巣…さまざまな動物たちの「巣」について書かれてある絵本です。
「巣」と一言でいえば単なる「巣」でしかありませんが、
「巣」というものは、
生と死が常に隣り合わせの自然界の中で、
新しい命を授かった親が、
わが子の命を守っていくために、
精一杯安全な場所として過ごしているところです。

当たり前といえば当たり前ですが、
人間以外の生き物は「道具」を使いませんから、
時には口を使い、
前足を使い、
自然界にある場所やモノを利用するなどして、
最大限、それぞれに安全な「巣」を作ります。

巣に使う材料も、大きさも、住処にする場所も様々。
普段気にすることのない動物の「巣」。

あまりに発見が多くて、
ぱらぱらとページをめくるだけでいろいろな動物の生態を垣間見ることができます。
生き物好きのお子さんでなくても、驚きと発見がある絵本です。

ぜひ、読んでみてくださいね。

いただく ということ

JUGEMテーマ:育児


「飽食の時代」といわれて久しい昨今、
今の子供たちはもちろんのことですが、
母の私も、食べたいものは食べられる時代に育ちました。

ラーメンが食べたいといえばラーメンを食べ、
お肉が食べたいといえばお肉が食べられます。
栄養のバランスを考えて、野菜や果物もいろいろ食べます。

でもこの丸い地球のそこかしこでは、
今でも昔ながらのくらしを続けている民族がたくさんいます。

暮らすのに厳しい土地であっても、
先祖代々すみ続けた大地に暮らし続け、
大地からのめぐみをうけながら、毎日をきざみ、
わずかな恵でも余すところなくいただいて、
自然と共存するスタイルを貫きながら、
生活を続ける民族です。

このお話「じゃがいもアイスクリーム」はそういった暮らしをしていると思われる民族を描いた物語です。

痩せた土地でじゃがいもを育てる民族。
「じゃがいもを育てる」というよりも、
「じゃがいもしか育たない」、そういう厳しい環境のために、
じゃがいもを主食として、ヤギを買い、
「じゃがいも」「ヤギ」の2つだけを食事の柱として、
暮らしている民族です。

じゃがいもにはいろいろな種類がありますから、
甘みの強いじゃがいももあり、
料理によって使いわけます。

朝はじゃがいもスープ。
朝だけではありません。
朝昼晩のごはんは、全て、じゃがいも。おやつもじゃがいもです。

燃料はヤギの糞を乾燥させて有効利用し、
手に入る自然の恵みを、無駄なく循環させて暮らす、
そんな生活スタイルを守っている民族です。

ある日、お父さんが子どもたちにいました

「今度お祭りがあるぞ」

子どもたちは楽しみで仕方がありません。
そしてあるいいことを思いつきました。

じゃがいもをつかって、アイスクリームを作ることです。

甘みのあるじゃがいも、
ヤギのお乳、
砂糖、

これらを混ぜて、アイスクリームをつくって、みんなに食べさせてあげるのです。

いつか1度だけ食べたことのある、おいしいアイスクリーム。
それをじゃがいもを使って再現してみようという試み。

---------

「これだけしかない」
という発想からは何も生まれてきませんが、

「いまあるものをつかって、こんなものが作りたい」
という発想からは、きっとすごくいおいしいものが出来上がるのに違いありません。

とても素敵なお話です。
ぜひ、読んでみてくださいね。

太陽エネルギーの科学絵本

評価:
藤嶋 昭,かこ さとし,村上武利,中田 一弥,落合 剛,野村 知生
偕成社
¥ 2,310
(2010-08-10)

JUGEMテーマ:読書


まさしく科学絵本です。
「太陽エネルギー」は普段耳にすることがあっても、
「光しょくばい」はなかなか耳にすることはありませんので、
一体どういったものか、イメージがわきませんが、
そんな「光しょくばい」というものを、小学生の子どもでもわかる言葉で、
楽しそうな実験の説明つきで書かれてある絵本でしたので
子どもはもちろん、読んでいる母にもよくわかりました

震災があって初めて気がついたことはたくさんありますが、
今までずいぶん贅沢していたんだなぁ、ということや、
今までずいぶん恵まれていたんだなぁということのほかに、
日常の生活は、ずいぶん電気に依存していたんだなぁ、、、ということもありました。

そもそも電気というものを調べてみると、
「生体電気」といって生き物自体が体に持っている電気や、
「静電気」といって摩擦で起きるようなものは古来からあっても、
生活に利用できる電気の発見・利用は、せいぜい1700年代以降のことです。

今から300年以上前というと、古いといえば古いのかもしれませんが、
人類の長い歴史という物差しで見てみると、非常に新しい時代の話です。
その電気がここに至って「それがないと暮らしが成り立っていかない」ほどに依存度を増すということは、300年前には想像できなかったことかもしれません。

さりとて、ここに及んで、暮らしそのものを300年前の状態に戻すなんて言うことは無理な話。
現実、生活も経済も、電気があることは前提条件のようなもの。
いまや鉛筆一本削るのにも、歯磨きをすることですら、電気を必要とする時代です。

そんな大切な電気なのに、それを作る仕組みを知らず、
電気を作る過程において、石油を燃やして地球を少しずつ壊していることにも関心を持たずに、今までずっと暮らしてきたんだなぁ、、、、ということもこの震災で感じたことでした。

「太陽と光しょくばいものがたり」はこれを読んだから太陽エネルギーを作る仕組みを理解できるとか、太陽エネルギーを簡単に作れる道すじを示してくれている、といったような絵本ではありません。

科学の研究は、たとえ研究の中で一つの大きな発見があったとしても、
それを暮らしの中で利用していくまでの間には、
とてもたくさんの難題を、一つ一つ解決していく必要があるんだ、
ということが、この絵本を読んでよくわかります。

光触媒というのは、そういった太陽光の利用の研究のなかで発見され、暮らしに役立てることを考えられ、研究がつづけられている、ということが分かります。
太陽は、地球を壊さないで使えるエネルギーでもありますし、
「光触媒」という物質の利用により、エネルギーとしてだけではなく、
暮らしに役立つ様々なエコロジー商品も作れる、ということが
とてもわかりやすく書かれてある絵本です。

「太陽と光しょくばいものがたり」は小学校の中学年以上ぐらいのお子さんにお薦めです。
これからの時代は、太陽エネルギーの利用や太陽光の利用について今まで以上に重要度を増していくのではないでしょうか。
そしてこれから生きる子どもたちにはそんな時代を担ってもらえるように、
いろいろな分野をよく見て、よく勉強して育ってほしいと思います。
ぜひ、読んでみてくださいね。


レンコンは、はす???

JUGEMテーマ:読書


昨年、近所の方から「はすの種」なるものをいただきました。
ちょっと細長くて、片側の先端がふっくら膨らんでいる形状の種でした。

特大サイズのバケツの下に土を入れて、そこに水をたっぷり入れて、
さて、どんなふうに育つのかしらと楽しみにしながら育てました。

すると、芽吹き始め、どんどんみるまによくお寺の池で目にするような
大きな大きなはすの葉が育っていきました。
たくさんの大きな葉っぱの間から、すっくと首を伸ばしていく茎もいくつかあって、
その茎の先にはちいさくてかわいらしい、はすの花も咲きました。

見ていると、癒されるような、とてもきれいな花でした。

3日ぐらいはきれいな花を見せてくれていたはすの花でしたが、4日目ごろから花弁が緩み始め、きりりとした美しさは、もうそろそろ終わりなのかな、、、、
とおもっていてその翌日、また花を見に行って驚きました。

そこにあったのは蜂の巣状の穴のあいた、緑色でラッパ型の形状のもの。
驚くほど蜂の巣によく似ています。
記憶をたどれば確かに昨日までは花弁があったような気がするのですが、
今日見てみると、花弁は一枚もなく、
単に花弁がおちた、という印象のものではなくて、あのハスが、こんな姿になるとは、
まるで思いもしないような姿になっています。

花弁が落ちると、蜂の巣らしきものが現われるのです。
蜂の巣の穴と同じように、ラッパ型の形の上に、たくさんの穴があいていて、その穴の一つ一つに、粒らしきものが入っています。
この粒らしきもの一つ一つが、はすの種。

どうやら「はす」の名前そのものも、この蜂の巣状の種の形状から「はちす」とよばれ、それが詰まって「はす」と呼ばれるようになったのだとか。

…そんなきれいなハスですが、そのはすの根元にあるのがレンコンです。
どうしてレンコンには穴があいているの??と不思議がられるこの穴ですが、
正しい理由としては水の下にある土の中で育つために、「空気の通り道(通気孔)としての穴」としてのれっきとした役割を持っている穴なのです。
ですが、実際にはすを育ててみるとレンコンに穴があることは妙な納得がいきます。
だって、レンコンをすぱっと半分に切った形は、穴があいていて、ラッパ型で、
このハスの種が入っている蜂の巣状の形のものに、とっても良く似ています。
はすを育てた実体験からは、はすは「穴」を上手に使った植物である、という結論に至ります。

……ということで、昨年はすを育ててさまさまな感動を味わった我が家でしたので、
「はずかしがりやのれんこんくん 」は読んでいてよくわかるお話でした。
普段は土の中にいて、姿は見せないけれど、
あの美しいはすの咲いているその下には、レンコン君のしっかりした支えがあるのです。

レンコンはレンコン、ハスはハス、という別のものだとおもっているお子さんには、
「レンコンはハスなの??」
という発見がある絵本だと思います。

ぜひ、読んでみてくださいね。




くらやみの「くらやみくん」

JUGEMテーマ:読書


子供のころは、よく暗闇が怖かったような気がします。
見えないから何かにぶつかりそうで怖いのではなく、
見えないところに何か怖いものがあるんじゃないかという気がして。

暗い廊下を歩いていると、後ろに何かいるような気がしたり、
寝ていると、暗闇の中に何かが潜んでいるような気がしたり。


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このお話の中のアルフィは夜一人で寝ているときに、暗闇の中の誰かに話しかけてみるのです。
「ねぇ、くらやみくん」って。

…すると、なんと、暗闇の中には、ほんとうに「くらやみくん」がいて、アルフィにお返事を返してくれます。

アルフィは電気をつけたら、くらやみくんはどこに行っちゃうのか聞いてみました。
アルフィーは、電気をつけたら、くらやみくんはあっという間に遠くへ飛んで行って、宇宙の果てまで遠くに行ってしまうんだと思っていました。
でも、違うんだよ、とくらやみくんはアルフィに教えてくれます。

「僕はどこへも行かないんだ。」

光のほうが暗やみよりも強いから、光が入ってくると暗闇は見えなくなってしまうんだよ、とくらやみくんは教えてくれます。

そうなのか!とアルフィは納得します。


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暗闇の中にいるくらやみくんが、とってもおばけらしく(?)描かれていますから、おばけか何かのお話かと思って読んでみたのですが、実はまったく現実の「暗やみ」をそのままに教えてくれる絵本でした。

我が家の小2の長男は「暗やみはどこへも行かないんだ。見えなくなるだけ」ということぐらいはちゃんとわかっておりましたが、それでもまだ「暗やみの中に何かいそう…」と怖がるお年頃。
「アルフィとくらやみ」をとっても興味深そうに読んでいましたよ。

皆さんも、ぜひ、読んでみてくださいね。

大河の一滴

評価:
ブリギッテ・シジャンスキー
瑞雲舎
¥ 1,575
(2008-11-01)

JUGEMテーマ:読書


我が家の近くには北上川が流れています。この頃は朝起きると、外の世界は真っ白。
もちろん雪や霜ではありません。
霧状の水の粒粒があたり一面に漂っていて、それで真っ白になるのです。
あたりは白い空気に包まれて、近所のお家も見えないほど。
ちょうど今の秋もそうですし、春にも、同じように朝、霧に包まれます。
こちらのほうではこの状態を「ガスがかかった」と言います。
ガスがかかった日は、決まって晴れ。昼間は暑いほどのいいお天気に恵まれます。

原因は北上川。大きな川の川面から、小さな水の粒がが空気に混じって、あたりを白くしています。大きな川の周辺に住んでいるお宅でないと、経験できない自然現象かもしれません。

そんな大きな川ですが、岩手の県北のほうには「北上川の源流 ゆはずの泉」というところがあります。
川幅も広く雄大な北上川ですが、もとをたどればぽたぽたと湧き出る、湧水がスタート地点。「大河も一滴から」とはよく言いますが、北上川も本当にそのとおりです。

百聞は一見に如かず、ということで、先日、車を3時間走らせ、子どもたちと一緒にその源泉を見てまいりました。
本当に少しずつぽたぽたと湧き出る湧水を目の当たりにして、自然のすごさをまた感じてきたひと時でした。

そんな子供たちにちょうど良い本を読みました。
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「まつぼっくりぼのうけん」は山の中のほそいほそい小川のほとりにある松の木に、5粒のまつぼっくりがなっていて、川に落ち、冒険を始めるところからお話がスタートします。
まさに川の源流から大河へと続く川を下っての冒険です。
5粒の松ぼっくりたちは、思い思いに気に入ったところに根をはり生きていくことにします。
あるものは住み心地のよさそうな川岸に。
あるものは滝となって激しく落ちる落差の途中にある、ちょっとした岩のくぼみに。
あるものは流れが穏やかな川岸に。

とうとう川の最後まで流れて行った松ぼっくりは大きな海に出会います。塩辛い水で、消えて無くなりそうな気がしながらも、松ぼっくりは海辺にの砂浜に休むことにしました。
そして小さな松ぼっくりは…

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広い広い視野で、大きな大きな自然界を感じ、どんなところでも生きるということを感じられる絵本だと思います。
ぜひ、読んでみてくださいね。


奥深い、鳥の巣の世界

ふしぎな鳥の巣
ふしぎな鳥の巣
鈴木 まもる

この絵本、本当に驚きました。
NHKの「ダーウィンが来た」とか、その手の動物・自然の番組がちょっとでも好きな方には特に、お勧めしたい絵本です。
何しろタイトルが「鳥の巣」なので、パッと見、それほど興味をそそられなかったのですが、本をパラパラと開いてみて、本当にびっくり!

私が知っていた鳥の巣は、正直、スズメの巣、ぐらいなものです。
だから私が知っていたのは、適当に草やわらを集めたような、よく知られている鳥の巣です。また、それはいろいろな鳥たちに作られている、普遍的な巣の形であると、思っていたのですが。

この絵本には世界中の鳥たちの、不思議で多種多様な鳥の巣が、丁寧な説明書きとともに紹介されています。本当に、タイトル通り「ふしぎな鳥の巣」をたくさん紹介している絵本です。

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形がユニークな巣としては、まるでカタツムリのカラの中のように、奥の奥の部屋を作って雛を育てることができる鳥の巣があります。卵を狙う蛇を欺くために仕掛けがある鳥の巣もあります。蜂の巣そっくりの鳥の巣もあります。

素材がユニークな巣としては、土を使ったり、石を使ったり、蜘蛛の糸を使ったり、これが鳥の巣?と驚くような材料で作られる鳥の巣があります。

作り方がユニークな巣としては、蜘蛛の糸を使って、葉っぱを縫い合わせて作る鳥の巣があります。針はなくてもくちばしを上手に使って穴をあけ、糸を通し、しかも外からは縫い目がほとんど見えないように技を使って縫いあげられ、本当にみごとな縫いあがり!!
しかもその中で雛を育てるのですから、材料は蜘蛛の糸と葉っぱでありながらもしっかりと壊れない、安全保証付き!

大きさがユニークな巣としては、小さな小さな鳥の巣もあれば、直径10メートルにもなる、信じられないような巨大な鳥の巣まであります。

巣を作る場所がユニークな巣としては、地面に大きな巣を作ったり、葉っぱにぶら下がるように作ったり、海の中に作ったり。
「海の中にどうやって巣を作るの!?」と信じられないような気持にもなりますが、鳥たちは生きるため、信じられないような手間をかけ、安全な巣を作っていきます。


-------------------

あまりにもユニークな鳥の巣が、次から次へと登場しますから、「えー!これが鳥の巣!?」と大騒ぎしながら見ることができる絵本です。

そして本当にすごいと思うのは、そのユニークな鳥の巣一つ一つに、「どうして、この鳥の巣は、この場所で、この形で、この大きさなのか」ということを丁寧に説明されていることだと思います。

ただ珍しくてびっくりして終わり、ではない。どんな鳥の巣も、その環境の中で最善の形で適応するために考えられ、作り継がれてきたもの。すべては必死で生き抜くため、子どもを守り、育てるための知恵の結晶であることがわかる絵本です。

生き物好きの我が家の長男はもちろん、食い入るように読み進めた絵本です。母の私もこんなに鳥の巣が奥深いものだとは知らず、新しい発見が多かった絵本でした。

ぜひぜひ、読んでみてくださいね。

自然の恵み

ばばちゃんやさいがいっぱいだ! (えほんのもり)
ばばちゃんやさいがいっぱいだ! (えほんのもり)
長谷川 知子

今日は記念すべき皆既日食、こちらは部分日食といえどもそれなりに期待しておりましたが、残念、、、お空は雲で真っ白です。
今日は太陽も見えず涼しい1日となりそうですが、太陽が顔を見せると、本当に夏らしい暑さで、夏野菜も次々に旬を迎える良い季節ですね。

我が家の長男はちょっぴり不思議なチカラがあり、野菜育て・花や木を育てるのが本当に上手。

家族みんなでビワを食べるとみんなから種を回収してポットに植え、次々を芽を出して順調に育っているのがもう十数本。

去年から育てていた玉ねぎは、もうしっかりと育って、収穫し、お食事に、近所へのちょっとしたプレゼントにと、大活躍しました。

春から育てていたトマトは、じーっと観察する長男のまなざしに応え、たくさんの実をつけて、後は赤くなるのを待つばかり。

同じく春から育てていたトウモロコシは、先週1本収穫して、家族みんなで小さく切り分け、「おいしいね!」と長男とともに収穫の喜びを分かち合うことができました。

残りの数本分のトウモロコシも、あと1〜2日で食べごろ、と収穫を楽しみにしていたのに、今日、狸か狐に食べられた跡を発見。あっ、、と一瞬ショックの表情の長男ではありましたが、これも自然界で起こりうること。「じゃあ次は網をかけないといけないね」と話している長男です。

そんな長男にぴったりの絵本に出会いました。
ばばちゃんやさいがいっぱいだ! 」は、おばあちゃんと子供が、野菜を育て自然の恵みをいただく喜びを描いた物語です。

いつも家でがみがみうるさいおばあちゃんが、畑に出ることで、生き生きといい表情になり、何となくまきこまれて畑仕事を手伝う子供たちも、収穫の喜びを得る物語。

子供を育てるのだってもちろん難しさはいろいろありますが、畑で野菜を大きく育てるのだって、いろいろな苦労があるものです。
虫がついたり、草を取ったり、水をかけたり、肥料をあげたり。

その代り、少しずつ成長を目で確認できるのも、野菜育ての楽しいところ。

自然の恵みに目を向ける、いいきっかけになる絵本でもあると思います。
ぜひ、読んでみて下さいね。


自然界のバランス

エゾオオカミ物語 (講談社の創作絵本)
エゾオオカミ物語 (講談社の創作絵本)
あべ 弘士

あまり多くのことは存じ上げませんが、さまざまな環境の変化や人為的な影響により、自然界のたくさんの動物たちが今、絶滅の危機にさらされています。

私の知っているところでは、シロクマ、パンダ、ゾウ、ウミガメ、メダカ、…。
一つの原因は地球温暖化、また一つの原因は営利目的等の乱獲。
そして森や山や湖を、人為的に人間の利用する場所に作り変えることによる、動物の居住地の減少も、原因の一つです。

どの原因も、元をただせば人間が招いた結果によるもの。
人間はずいぶん地球の中をかき乱し、壊してきたんだなあと思わされます。

こちらの「エゾオオカミ物語」は、現在すでに日本から絶滅してしまったエゾオオカミの物語です。

エゾオオカミは北海道に住んでいたオオカミの仲間。当然肉食で、森にすむエゾカモシカなどを食べて生きていおりました。

そのころ北海道に多くいたのはアイヌ人。アイヌの人々はエゾオオカミとも自然の中で共生して生きておりました。ともに恐れあい、共に尊敬の念も抱いておりました。

エゾオオカミはエゾカモシカを食べます。エゾカモシカはオオカミに食べられますから、一定の数を保ち、なかなか増えることはありません。
一方エゾカモシカは、草を食べます。エゾカモシカが増えすぎることはありませんでしたから、草木も減ることはなく、豊かな自然が保たれておりました。

ところがある年、雪がたくさんふったために、エゾカモシカの食べる草がなくなり、たくさんのエゾカモシカが死んでしまいました。
エゾカモシカが死ぬと、エゾオオカミも困ります。毎日食べるカモシカが、いなくなってしまったからです。
おなかをすかせたエゾオオカミは、人間の家畜を襲いました。
それで困ったのは人間です。そのころちょうど北海道は開拓が進み、内地からたくさんの人が移り住んでおりました。オオカミと共生していたアイヌ人とは異なり、新しい北海道の人々は、人間にとっての害となるオオカミを次々と撃ち殺しました。
そして、北海道からオオカミは一頭もいなくなってしまいました。

しばらくするとエゾカモシカが増えていきました。
天敵がいなくなり、エゾカモシカは増加の一途をたどります。
そして…

----------------------

普段当たり前に暮らしていても、自分自身の暮らしの中で自然界のバランスを壊しかねないことが、今はとくに多いような気がします。
「エコな暮らし」が叫ばれる昨今ですが、人間にとって大切な地球なのではなく、自然界に生きるすべての命あるものにとって大切な地球であることを、忘れてはいけないと思わされます。

自然との共生、自然界のバランスを考えさせられる絵本です。
ぜひ、読んでみてくださいね。

カッパのごちそう

カッパのごちそう (絵本・だいすきおはなし)
阿部 夏丸

「カッパのごちそう」は、図書館から借りてきた絵本です。題名から察するに「カッパのごちそう?キュウリかしら?魚かしら?」などと想像しながら読み始めたのですが、いざ、読んでみると、とっても素敵なお話でした。

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ある日男の子は、喜んで川に走って行きました。なぜって、今日は「秘密兵器」があるからです。「秘密兵器」とは、かってもらたばかりの水中眼鏡とシュノーケル。これさえあれば、水に潜ったって息もできるし目も開けていられます。

男の子は喜んで水中眼鏡とシュノーケルを装着し、川に入ります。
川の中には小さな魚がいっぱいです。
もっとよく見ようと、男の子は川の深みに進んでいき、あっと思った瞬間足を取られて流されてしまいました。

助けてくれたのは、なんと、カッパ。
カッパは男の子にいろいろな川遊びの術を教えてくれます。
川流れの術、コジラの術etc、etc…
カッパと男の子は夢中になって遊びました。

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我が家の7歳になった長男も、大の生き物好き。川の中にいるお魚見たさにじゃぶじゃぶ入ってくほうですから、この本の男の子が体験した、カッパとの数々の素敵な川遊びを、うらやましそうに見入っていた長男でした。
そしてこの絵本を読んでタイムリーに昨日、地元の川で生態調査の行事があり、子どもたちと大人とで、川に入って網で魚や虫をすくい、どんな生き物がいるかを調べる、という企画に参加してまいりました。
長男はそれはそれは大喜びで川に入り、泥んこになるのも水浸しになるのもかまわず、じゃぶじゃぶと川の中の生き物すくいに夢中になっておりました。
ところが、これが意外と難しいのです。
敵もさる者、逃げ足は速いですからそんな簡単には捕まりません。救おうと思って網を水に入れても、すくい上げる前に、魚も虫も、逃げてしまいます。追いかければあっという間にどこかに泳いで逃げてしまいますし、意外と難しいものなんだな、と実感していた長男でした。
そこで上手なのは経験豊かなおじいちゃん達。幼いころの豊かな経験を、体はしっかりと覚えていて、次から次へとたくさんの小魚や虫を、すくい上げておりました。
そこで長男は、「カッパのごちそう 」に書いてあった「ゴジラの術」に挑戦。水草のまわりに網を仕掛けておいて、水草の真ん中に、足で「ドン!」と衝撃を与えます。びっくりして出てきた魚たちは、まんまと網に入る、という方法です。
この方法で、長男は小エビを捕まえ、「できた!」という達成感に喜んでおりました。
この行事では「調査」が目的なので、捕まえた生き物をしらべ、最後は川に静かに戻してあげましたが、小エビのほかに、メダカや、卵をおんぶしたタガメなど、のどかな田園地帯らしい、素敵な生き物たちが、まだしっかりと生きていることを確認できた行事でした。


さて、「カッパのごちそう」、「ごちそう」って一体何でしょうか?
このお話の中での「ごちそう」はきゅうりやお魚ではありません。
ぜひ、読んで確かめてみてくださいね。

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