落語絵本 かえんだいこ

JUGEMテーマ:読書


我が家の長女は、この春、中学生になりました。
震災の影響で、当初の予定より1週間遅れた新学期のスタートでしたが、
新しい門出に、娘はわくわくしながら登校しました。

この長女は、それほど親の手も焼かせずに育った子ではありますが、
決して器用に物事を進められるタイプではないので、
何事も人一倍時間をかけながら一つ一つ克服していくがんばり屋さんです。
長女がまだ3歳の頃、まだ父親が生きていて、アルコール依存症でずいぶん困難の大きい暮らしをしていましたので、
小さな体の中に、人にはわからない大きな悩みや不安を抱きながら育った時期もありました。

そんな長女が5年生なった時、習字の時間に担任の先生が言いました。
「これから、この半紙に、漢字を一文字書いてもらいます。
 皆さんが、自分で"一番大切だと思うもの"を漢字一文字で表して書いてください」
という指示でした。

子どもたちは、それぞれに考えました。そして書きました。

「愛」
「心」
「夢」

…多くの子どもたちはそういった素敵な一文字を書いていました。
我が家の長女はなにを書いたかというと、

「命」

太いしっかりとした筆づかいで、堂々とかかれた「命」という字は、
親バカですが本当に素晴らしくて、
あぁ、この子はちゃんと大切なことは何かわかって育っている、
とうれしくその字を見たことを、昨日のことのように思い出しました。

その長女はもう12歳。中学生になると親の読み聞かせにはあまり耳を貸さず
自分で好きな本を読んでいます。

母の読み聞かせは、まだお母さん子でいてくれる長男へ、聞かせることが日常になりました。
昨日読んだのは、「かえんだいこ」。
落語絵本です。

落語絵本は、その見事なお話の転結で、黙読しても楽しいのですが、
言葉のリズムの楽しさを味わうには、やっぱり声に出して読むことです。

とある古道具屋のさえない主人がしいれた古太鼓が、
信じられないほどの値打ちのある「かえんだいこ」だということで、
お殿様にとんでもない高値でかってもらえることになり、、、
さてさて、このさえない古道具屋の主人は、、、、

というようにお話がすすみます。
あんまり深いお話ではないですから、ここではこの程度のご紹介にしておきますが、
しっかり落ちがあるお話です。
元気に明るく読んであげたい絵本です。

ぜひどうぞ。


怖面白い落語絵本

めだま―落語絵本
めだま―落語絵本
鈴木 靖将

落語というものは、口から出る言葉と音、そして身振り手振りだけで情景を伝えるものですから、落語絵本というと、「絵と文字で伝える」ということで、本来の落語とはちょっと別のジャンルになるのかもしれません。
でも、「絵がある」からこそのよさ、ストレートに伝わる良さが、この本にはあると感じた、落語絵本です。

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お江戸の日本橋、横山町に、べっこう問屋を営む近江屋源兵衛(おうみやげんべい)さんとういう店の主がおりました。
この源兵衛さん、苦労して一代で財をなした人ですから、それはものすごいしみったれ、けちん坊でございます。
一人息子の跡取りもおりますが、この源兵衛さんはなかなか跡目は継がせません。
今日もつるした梅干しをにらみながらご飯を食べ、大切なお金を一文でも減らすまいと、大きな目玉で店の中をにらみまわしておりました。
番頭の墨のすり方が多ければたちまち雷が落ち、とにかく質素倹約の一点張りです。

そんな源兵衛さんもさすがに病にだけは勝てませんでした。名医である玄庵先生の治療もむなしく、ぽっくりとあの世へ旅立ってしまいます。

さて残された跡取り息子と従業員、源兵衛さんの四十九日を迎える頃にはすっかり店の雰囲気も変わり、明るい雰囲気。店を早じまいして忌み明けの酒を飲もうということになりました。
店を早じまいして酒を…なんていう計らいに、涙を流して喜ぶ番頭さんでしたが、そこへ、ひょっこりと玄庵先生が顔を出します。
何やら大きな風呂敷包みを持っており、なにやらポチャポチャと音がするので、
「お酒か何かですか?」
と若旦那がきくと、
「いや、もっと大変なものだ」
と玄庵先生。そして、
「大旦那は…生きておる」
と申されました。

え、生きている…親父が!?

-------------------

え、なになに、どうなるの?と先が知りたくて、わくわくしながら読み進められる絵本です。
大旦那がどのように生きているか、から先のくだりはちょっと怖いような、気味の悪いようなお話にはなりますが、結末、しっかりと落ちがつけられるところが、さすが落語といったところです。

「目が飛び出る」「目は口ほどにものをいう」
などという表現の意味がわかる大人なら、絵がなくても十分理解できるお話なのですが、小さな子どもたちでも、ストレートに伝わる挿絵つきの、この絵本なら、幼稚園ぐらいの小さいお子さんでも、お話の面白さをたっぷり楽しめると思います。


ぜひ、読んでみてくださいね。


おめでたいお話

たがや (落語絵本 (10))
たがや (落語絵本 (10))
川端 誠

2009年になりました。新年明けましておめでとうございます。
本年もC・mamaブログをどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日2009年の一日目は、子どもたちと一緒に近くの神社へ初詣をし、わりと最近できた市内のcoco'sで初ランチを食べ、そのあと初売りに出かけ、初物づくめの一日となりました。

景気の不安が叫ばれるこの頃ではありますが、初売りの店内はとっても賑やか。我が家でも、今年は地デジ対応のテレビを買ったり、子どもたちそれぞれに気に入った物を買ったり、初売りの買物らしい買い物を楽しんで帰ってまいりました。

帰宅すると、年賀状が届いていて、ほとんど会うことのできない知人からの便りなども見るのが楽しく、素敵な一月一日を過ごすことができました。


今夜、読んだ絵本は、「たがや」です。
「たがや」という題名から内容を想像することは難しいのですが、読んでみるととってもおめでたいお話です。
なんといっても景気の良い花火とともに、花火の真下で赤ちゃんが生まれるお話ですから。

落語本でもあるこのシリーズは、黙読でももちろん良いのですが、すらすらと声に出して読むことで、楽しさが増します。
ぜひ、声に出して読んでみてくださいね。

落語絵本 たのきゅう

たのきゅう
たのきゅう
川端 誠

「たのきゅう」は昔話シリーズや、他の編集で数冊出版されていますので、落語絵本で読む前から知っているお話でした。
子どもの興味をひく「うわばみ」が登場しますので、ずっと印象に残るお話の一つです。

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田能村の役者さん・きゅうべえさん、だから「たのきゅう」。
たのきゅうさんは「たのきゅう一座」の頭でもありました。舞台が面白いと評判で、遠くまで公演に出掛けることもしばしば。
遠くの地で公演をしている最中のこと。たのきゅうさんのおかあさんが寂しさから病気になってしまいました。
そこは親孝行なたのきゅうさん。とんで帰ります。
道中、「夜になるとうわばみがでる」峠にさしかかります。
道を急ぐたのきゅうさんは、「なあに、だいじょうぶ」と山道を進みます。
山は思ったより険しく、とうとう夜になってしまいました。
そこで見つけた1軒の家。留守のようだったので、たのきゅうさんはその家へ上がり込み、休んでおりました…
すると老人に化けたウワバミが現れて…
----------------------

川端誠さんの絵が、何となくこのお話にはピッタリマッチしていて良かったです。
特にたのきゅうさんがウワバミの前で色々な役柄に変身してみせるシーンと、ウワバミ退治のシーンは最高でした。
ぜひ読んでみてくださいね。

落語絵本 ばけものつかい

落語絵本―ばけものつかい
落語絵本―ばけものつかい
川端 誠

またまた、落語絵本を読みました。
長女が小学校の図書から借りてきた「落語絵本―ばけものつかいです。

こちらのお話は子ども達がまだ2〜3歳の頃に、せなけいこさんの「ばけものづかいばけものづかい」で親しんでおりましたので、落語だとは存じあげず、てっきり昔話だと思っておりました。


落語絵本―ばけものつかいという題名を見て、「あぁ、しってるしってる」なんて言って読み進めましたが、さすが落語絵本です。元気よく流れに乗って声に出して読むことで、みんなで大笑い出来ました。

見所・読みどころは、やはりご隠居さんが化け物に「用事」を言いつけるシーンです。次から次へと休む暇もなく用事を言いつけ働かせるシーンは、読んでいる方も聞いている方も大変忙しく、化け物達がどんなに忙しい思いをしているか、共感出来ます。

幼稚園年少ぐらいの小さい子なら、せなけいこさんの「ばけものづかい」が簡潔で良いとおもいますが、長文に耐えられる年齢になったら、川端誠さんの「落語絵本―ばけものつかい」が断然おすすめです。

ぜひ読んでみてくださいね。

落語絵本 まんじゅうこわい

落語絵本 まんじゅうこわい
落語絵本 まんじゅうこわい
川端 誠

好きな物を怖いと行ってたくさん貰う、と言う筋書きのお話は、昔話にもいくつかあります。
キツネと化かし合い・だまし合いをしている男が、「小判が怖い」といって、後でキツネが男の家へ、小判をざらんざらんとふりまいた、という昔話もあります。
落語絵本 まんじゅうこわいはそういう意味で、慣れ親しんでいる筋書きのお話、とも感じました。

ですので、落語絵本 まんじゅうこわいはだいたい結末が見えます。読む前から、きっとこうなる、と言う予想がつくのです。
それでも読んでいくとやっぱり笑えるのが落語のすごいところでしょうか。

子ども達も、「きっとこうなる」と予想しつつも、最後はやっぱり笑っておりました。
ぜひ読んでみてくださいね。

落語絵本 はつてんじん

落語絵本 はつてんじん
落語絵本 はつてんじん
川端 誠

こちら落語絵本 はつてんじんは、文句なく楽しいお話です。

いたずらっ子で手のかかるきんぼうが、お父さんと初天神にいくお話。
「はつてんじん」って何のことか、子どもも知りませんでしたが、母も知りませんでしたので、初天神とは、学問の神様天神様へその年初めてお参りに行くことだと言うことを知ってへぇ〜!と新鮮な発見でした。

テンポよく読めば、ずぶの素人母でも、子ども達を笑いに誘うことができました。
ぜひ、声に出して読んでみてくださいね。

落語絵本 おにのめん

おにのめん
おにのめん
川端 誠

川端誠さんの落語絵本シリーズはどれも、絵本の1ジャンルとして存在感を放っていると思います。
あまり低年齢の幼児には難しい物もありますが、幼稚園なら「じゅげむ」「そばせい」がちょうど良いように思います。
長女は小学生になって、川端誠さんの落語絵本シリーズを自分から選ぶようになりました。年齢的に内容がより理解出来るようになったのだと思います。

今日はおにのめんを読みました。

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お春は奉公に出され、親元から離れる寂しさを、「お母さんそっくりのお面」で紛らわせていました。
ある日店の若旦那のいたずらで、お母さんそっくりのお面を、鬼の面にすり替えられてしまいます。
いつものようにお母さんのお面を見ようとしたお春はびっくりぎょうてん。
お母さんに何事かあったのかと、慌てて家へ帰ります。…
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何となくこの鬼の面、ただ者じゃないんです。
お春を助けてくれているような…。

ただ者じゃない、何か神様でも宿っているような鬼の面。
実際にそんなお面があったら怖い気もしますが、このお話心温まる物があります。

ぜひ読んでみてくださいね。


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