大切なお友達
JUGEMテーマ:読書
とっても素敵なお話です。
あるところにとてもひねくれ者で意地悪な魔女がいました。
魔女は山の中の鷹の巣に、ずっと一人で暮らしていました。
もちろんお友達なんかいません。
お友達がほしいとも思いません。
魔女はこれまでだって、今も、一人でへっちゃらなのですから。
魔女の仕事は、夜街に生き、人々を怖がらせることでした。
毎晩毎晩、夜になると街へ出かけ、それは上手に人々を怖がらせます。
ある時、魔女がいつものように仕事に出かけると、空になった鷹の巣に、カッコウがやってきました。
カッコウは、ほかの鳥の巣にわざと卵をうみつけ、雛を育ててもらう鳥です。
カッコウは魔女のすむ鷹巣に暖かそうな肩掛けがあるのを見つけると、そこへ卵を産んで飛び去って行きました。
さて魔女は帰ってくると驚きました。見たこともない卵がそこにあるのですから。
そして心配する山の鳥たちの声をよそに、魔女が自分で卵を温め始めました…
すると13日目に…
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初めての雛育てで、魔女は変わっていきます。
いつの間にか雛は魔女にとって大切な存在になって行きました。
むしろ大切な「友達」になっていたのです。
魔女にとって大切な愛しい存在への思いと、広い世界へ飛び立とうとする雛の思い。
母が子思う気持にも似ています。
今までたった一人の友達もいなかった魔女が、たった一人の大切な雛にであう素敵な物語です。
ぜひ、読んでみてくださいね。
- 2010.01.08 Friday
- まほう・魔女・魔法使い
- 22:32
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- by atu