身長12756キロメートル
おおきく おおきく おおきくなると (福音館の単行本)
佐藤ひとみ,谷口靖子
こんなにスケールの大きい話は、他にそうありません。
背が小さいのが悩みの、ゆうき君の物語です。
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身体測定の日、一年生で一番小さかったゆうき、学校の帰り道、自分のかげをみながら思った。
「これぐらいおおきくなれたらなあ…」
すると、足もとから不思議な声が聞こえてきた。
「おおきくなりたいって?」
…
ゆうきは、不思議なかげの、不思議な力のおかげで、体がぐんぐん大きくなります。
4メートル、5メートル、7メートル、10メートル…
巨人になったゆうきは手のひらにお友達を乗せてあげたりしてはしゃぎました。
「こうしてみると、ちっちゃい子も、大きい子も、みんな同じぐらいだな、なあんだ」
…
でもゆうきの巨大化は止まりません。40メートル、250メートル、300メートル、…10キロ、30キロ…
ついに身長300キロになったゆうきは宇宙に頭を出しました。
足元には青く輝く地球があります。
ゆうきはさらに大きくなって、ついに身長は地球と同じぐらいの12756キロメートル!!…
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地球という星はみんなが生きている星。
太陽は地球の109倍もあることや、宇宙にはもっと大きい星もたくさんあることも書いてあります。
ちょっと大きい視点で見れば、「背の小さい・大きい」は気にならない、という話のレベルを超えた、壮大な宇宙の物語となっています。
単純に40メートル、300メートル、と長さを書いてあるだけでなく、
40メートル、ウルトラマンと同じぐらい。
300メートル、70階建てのビルと同じくらい。
というように、スケールがわかりやすい説明をしてくれているのも、この本の魅力です。
ぜひ、読んでみてくださいね。
- 2008.09.02 Tuesday
- からだの絵本
- 08:48
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- by atu