グリム童話 ラプンツェル
JUGEMテーマ:読書
グリム童話としてはあまり知られていないお話かと思いますが、この絵本、とってもおもしろいグリム童話でした。
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まずはじめは、子どものいない夫婦から始まります。
子供がほしい、子供がほしい、、、と思っていた夫婦に、ある時やっと、子どもが授かりました。奥さんのおなかに、赤ちゃんができたのです。
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…こんなシチュエーションから始まりますから、童話の世界の王道としては、生まれた子を夫婦で大事に育て、また生まれた子は、生まれながらに不思議な運命を背負っているとか、そんな安易な予想を抱きながら読み進めてみましたが、このお話はまったく違うものでした。
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夫婦の家の隣には魔法使いが住んでいました。高い塀に囲まれた、その魔法使いの家は、みんな怖がって、誰も入ろうとしない家でした。
でも魔法使いの隣に住む夫婦の家の2階の窓からは、魔法使いの家の、きれいな庭がよく見えました。奥さんは2階の窓から魔法使いの庭を眺めているうちに、お庭に咲くラプンツェルが目に留まりました。
それはとっても青々していてみずみずしく、とてもとてもおいしそうなラプンツェルでした。
奥さんは見れば見るほどこのラプンツェルを食べてみたくなりました。
このラプンツエルを食べられなければ、死んでしまう、と思うほど、食べたくてたまらなくなりました。
奥さんは旦那さんに話しました。旦那さんは奥さんのために、魔法使いの庭に忍び込みました。そしてラプンツェルをもぎ取ると奥さんに持って帰りました。
奥さんはラプンツェルを食べてみました。とてもとてもおいしい味がしました。
そしてもっともっと食べたくて食べたくてたまらなくなってしまいました。
旦那さんはまた魔法使いの庭に忍び込みました。
ところが今度は魔法使いが待ち構えていたのです。
旦那さんは奥さんがラプンツェルを死ぬほどほしがっていると話しました。
魔法使いは言いました。
「それならラプンツェルをあげよう。ただし、赤ん坊が生まれたら私にその子をくれること!」
恐ろしかった旦那さんはその恐ろしい約束に対しても「はい、はい」とうなずいてしまいました。
そして赤ん坊が生まれると…
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あまり見たことのない展開で、結末が読めない物語です。
ぜひ、読んでみてくださいね。
- 2009.10.19 Monday
- グリム童話
- 08:45
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- by atu