強がる理由

JUGEMテーマ:読書


子どもはみんないとおしい…といっても、
リアルな毎日の暮らしの中では、

かわいいはずの子どに対して、
いらっとくることとか、
むかっとくることとか

結構あるものです。

わが子にいじわるするよその子には、普通に腹が立ちますし、
何この子!?
と心の中で叫びたくなることも、ないわけではありません。

だって
大人だって、子どもだって、
いろんな人がいますから、
なんか独りよがりな感じの人、
言葉がきつくて、いちいち耳障りな人、
わがままをおしとおそうとする人、

いろいろいますから。

でも、一見いじわるな人には、とくに子どもの場合だと
意地悪したくなる理由が、ある場合が多いんです。

妹が生まれたばかりで、お母さんにかまってもらえなくなっているとか、
何となくイライラのつのる毎日を送っているとか。

この絵本に出てくるモモゴンも、まさにそんな一人です。

一見タカピシャで、
一見わがままで、
一見独りよがりで、
一見意地悪で

受ける印象は、まさに怪獣。だからモモゴン。

だけど、モモゴンは、お父さんもお母さんもいなくて、
さみしいっていう気持ちを抱えていて、
でも、さみしいっていう言葉は決して言わなくて、
いま面倒見てくれているお母さんにも、気にってもらおうとはしないで、
「まま母」「まま父」なんて呼んで、
「こんな庶民の暮らし!」なんて周りに悪態をついて、

みんなに嫌な思いをさせながら暮らしています。

だけど、みんな、モモゴンの強がりなんだっていうことが、
絵本を読めばよくわかって、
そんなモモゴンに、
やさしくしてあげたくなる絵本です。

きっと優しくしたからって、
モモゴンはモモゴンのままで、
ありがとうをいうどころか、いつだって悪態をついて行くんでしょうけど、

それもモモゴン。
強いモモゴンがんばれ!
と応援したくなる絵本です。

是非、読んでみてくださいね。




差別を知る絵本

評価:
マーガレット・H. メイソン
光村教育図書
¥ 1,470
(2011-08)

JUGEMテーマ:読書


ジョーゼフのおじいちゃんは、とっても素敵なおじいちゃんです。

ピアノがとってもうまくて、
トランプはマジシャンみたいにかっこよく、
飛ばしながらきることができます。

おじいちゃんは、若いころ、パン屋さんで働いていました。
お掃除の仕事をしていました。
お掃除の仕事だけをしたかったわけではないのです。
パンを作る仕事が能力的にできなくてお掃除の仕事だけしていたわけでもないのです。

おじいちゃんも、ジョーゼフも黒人。
その昔、おじいちゃんの黒い体は白人たちにさげすまれ、
その何でもできる素敵な手であっても、
フワフワの白いパン生地を触ることが、許されなかったのです。
黒い手でこねたパンは、売れないだろうから、という理由で。



人種差別という悲しい現実があったことを、
今幸せに生きている子どもたちはわからないかもしれません。
こういうことがあったんだよ、といっても、
リアルにイメージすることは難しいかもしれません。

でも、
世界には、肌の色が異なる人種というものがあって、
自分たちと明らかに異なる風貌をしていると、
時にはぎょっとすることもあるかもしれないけれど、
どの命も等しく、
その命も、幸せになるべきで、
お互いの違いを認め合いながら、
それぞれに命の尊厳を大切に生きるということについて、
子どもたちに教えていく入り口としては、
とてもわかりやすく素敵な絵本です。

ぜひ、読んでみてくださいね。


はつめいかのたまごたち

JUGEMテーマ:読書


子どもを育てて初めて分かることって、
それはもう、
たくさんたくさんありますが、

子どもが、
服のボタンをかけるとか、
小さな入れ物から物を取り出すとか、
きれいに収まるように、物を片付けるとか、
ハサミで紙を切るとか、
色をぬるとか、

そういう日々の細かいひとつひとつのことに対して、
全然できない状態から、
その「できない自分」を克服して、
いつのまにか「できる人」
になるまでの過程をみて、
あぁ、こうやってできるようになっていくんだ、
と「成長の過程」をわが子を通して知ることができました。

「成長」と一言で言ってしまうと
「できない」→「できる」
「小さい」→「大きい」
という状態を表しますから、
その過程に起こる葛藤や悩みまでは表現できませんが、

実際は服のボタンかけ一つにしても

できなくてイライラする時期があったり、
昨日は上手に出来たのに、今日は不思議と失敗ばかりだったり、
もう本当はできるのに、自分でやりなさいと言われると、
お母さんに甘えたくて、できないできない、とだだをこねたい時期があったり、

それはもう、
ななめ45°の右肩上がりのラインで成長するのではなくて、
上がったり、下がったり、
進んだり、戻ったり
を繰り返しながら、長〜い目で見て、はじめて成長を感じられるぐらいの
一進一退を繰り返します。

それは「ものづくり」も然りです。
はじめは線の通りハサミで切ることなんてできませんし、
たくさんのパーツを切って用意する根気も続きませんし、
一生懸命作っても、なんとなくぐずぐずの仕上がりで、
もういやだ!とかんしゃくを起こすこともあります。

でもそれは「この作業に向いていない」からではなくて
「まだできない」だけ。
この葛藤の時期を「むいてないからもうやらない」ではなくて、
懲りずに、
打たれづよく、
何回も繰り返した子は、
やがていつしか、
「器用ね〜」「上手ね〜」
と人にもいわれるような、
上手なものづくりができる子に育っていく気がします。

下手の横好きで結構。
その時は下手でも、
同じことを繰り返し、
ものづくりを続けるということは、
いつかきっと、「上手になったな」という日がやってくるはず。

…というこの話は、わが家の長男の話です。
わが家の長男は、いまでは小さな発明家。
小学校の図工の時間だけでなく、
家にいる時も、暇さえあれば、
廃材や、画用紙や、のりやハサミをつかって、
なにか黙々と作っていることが多いです。

初めは線を書くことも
切ることも、
何一つ満足にできなかったのに、
いまは

「尾翼の角度が微妙なバランスを保って、よく飛ぶ紙飛行機」

を作ることもできますし、

「古いそうじ機を分解してモーターを取りだし、
 紙で作った帽子にタケコプター的な羽をつけて、
 そうじ機から取り出したモーターをつかって
 自動で回るはねつきの帽子を作る」

的な、ミラクルな工作もできるようになりました。

全ては、「下手の横好き」からのスタートです。



さて、こちらの絵本「ノマは小さな発明家」は、
まさにそんな工作好きな少年ノマのお話です。
「汽車を作ろう!かっこいい汽車をつくろう!」
と思い立ったノマは、
段ボールにパーツを書いていき、
ひとつひとつ丁寧に切りとります。
全部切りとるだけでも大変な時間がかかります。
根気強くパーツを準備したら、
それを丁寧に組み立てていきます。

時間をかけてゆっくりと。

…やがてできたのは、
本当に素敵な、
かっこいい、
段ボール製の汽車。

ノマは満足な表情で、
その汽車を飾ります。



読むとなんだか創作意欲がわいてくるような、
そんな素敵な絵本です。

挿絵も丁寧に書かれていて、本当に素敵です。

ぜひ、読んでみてくださいね。


教育的絵本

評価:
久留島 武彦
幻冬舎ルネッサンス
¥ 1,365
(2011-03-05)

JUGEMテーマ:読書


絵本を読むときには、
一人の人間として、
子の親として、
絵本の放つメッセージは受け止めますし、
子供たちにも、
こんな風にではなく、こんな風に読み取ってほしいな、
という、
親目線の感情はありますけれども、

子供に対しては、

「絵本は娯楽」

と割り切っていますので、
子供が絵本から、
どんなメッセージを感じたかを
いちいち確かめるようなことはしませんし、

感想も求めませんし、

ましてや

「人生こうあるべき」

的な教訓を諭したりもしません。

あまり興味を感じなければ、
絵本の途中でも、本を取り換えたりしますし、

それがいい絵本だろうと、
教育的な絵本だろうと、
あっけらかんと楽しむだけの絵本だろうと、
悲しいストーリーだろうと、

誠実に読んで、
そして
それで終わりです。

感じたければ感じればいいし、
感じなければ感じなくてもいい。

それが「娯楽的」絵本との付き合い方だと思います。

前置きが長くなりましたが、
こちらの絵本「ともがき」は
まさに、
「教育的絵本」。

--------------------
とあるカラスは嫌われ者。
自分の黒くてツヤツヤな羽を自慢ばかりしているからです。

ところが、

そんなからすが目の当たりにしたのは、
自分にはなかった
やさしさや思いやり。
カラスはいままでの自分にはなかった
やさしさや思いやりを、
自分でも実行するようになります。

やがてカラスには、
たくさんの友達ができました。
--------------------

という感じのストーリーです。

因果応報。
自業自得。
自分が変われば周りの評価も変わる。

というメッセージはビシビシと感じますけれども、
それが子供がどう受け止めるかは、

子供次第。


こんな教育的絵本は、

ていねいに、でもさらりと読んで、

わざわざ念を押して確かめなくても、

心の糧の一つとして、

きっといい形で子どもの心に蓄積されていきますから、

楽しんで読んでいきたいものです。


ぜひ、読んでみてくださいね。


好物の行方は

JUGEMテーマ:読書


わが家の子供たちは、

長女がもう中1で、
次女が6年生、
末っ子長男は4年生の
3人兄弟ですので、

もういい加減大きいといえば、大きいのですが、

それでもいまだに好きな食べ物を目の前にすると、

争奪戦
知恵比べ
仲良く等分で分けるまでに至るまでの口げんか

が始まります。

ですがそこは個性豊かな3人兄弟らしく、

お姉ちゃんは、上手な言葉で小さい子を言いくるめて、
自分が一番大きいのをもらおうとするし、

次女は一見消極的で自分の主張をしなさそうに見えて、
最終的に決まったことに対してぶつぶつと物言いをつけるし、

長男は、もうみんな「こいつは確信犯だ」と分かっているのに、
天然のふりをして「あ、食べちゃった」
と事故を装います。。。。

母が一番主張しない次女に

「じゃ、3つにわけてあげて」

というと、

一番上のお姉ちゃんは

「上手にできないでしょ。私がやる」

といって、真剣に3つにわけるのですが、

結果、なんとなく

「いい一切れ」・「損な一切れ」・「中ぐらいの1切れ」

ができてしまうので

結局あとはじゃんけんぽんをして、勝った人から一切れずつ選んでいくパターンが多いです。

じゃあ、初めから3つあればみんな幸せなのかも知れませんが、
いえいえ、この3人の戦いは、見ていても決して不幸なのではなくて、
面白い日常の一こまになっている毎日です。

さて、こちらの絵本「まるごとたべたい」は、

まさにわが家の子供たちがいつも願っているであろうこと。

しかも「食べたいもの」は子供たちも大好きなベーコンです。
しかも塊のおいしそう〜なやつ。
これをカリッと焼いて食べたら、どんなにおいしいだろうと思うような、
大きな塊ベーコンです。


--------------------

とらねこのトラ君は、ある日道端においしそうなベーコンが落ちているのを見つけます。
食べたい!と思いましたが、そこはお利口なトラ君。

ちゃあんとおまわりさんに「おとしもの」を届けます。

おまわりさんは言ってくれました。

「持ち主が見つからなかったら、君のものだから、明日おいで」

さぁ、トラ君は、明日が待ち遠しくてたまりません。

翌日朝も早くから交番の屋根の上に陣取って、

「誰も来ませんように、誰も来ませんように、、、」

と願い続けます。

次々と人はやってきますが、「ベーコンのおとしもの」を探している人はまだきません。
もう少し待てば、あのベーコンは自分のもの!と思ったその時、

友達のクロ君がやってきました。

「あのう、ぼく昨日ベーコンを落としちゃって…」





--------------------

一人だったら、もしかしたらまるごとたべられたのに。

一人だったら、こんな苦労はしないのに。

だけど、

みんなでわけっこして、少なくなったベーコンの量とは逆に、

楽しさは2倍、3倍味わえるはず。

…とはいうものの、空になったお皿を見ると、やっぱりもっと食べたいかも!?


そんな日常の交錯したきもちが、よく描かれている絵本です。

是非、読んでみてくださいね。



パパのしっぽ!?

JUGEMテーマ:読書


我が家は3人兄弟の3番目が、生後8カ月の頃から、保護者は私一人という母子家庭でしたので、
長女が3歳、
次女が2歳、
長男が0歳
のころは、それはそれはもう大変な毎日でした。

ご飯を食べるとか
お風呂に入るとか、

そういうごく普通の毎日のことをするのが、本当に大変でした。

お散歩に行く時は、下手すると、
「長女はベビーカー」
「次女はおんぶ」
「長男は抱っこ」

というフル装備(?)で出かけることが当たり前で、
ときには見知らぬ人に、

「保育所の先生ですか?」

と聞かれてしまうこともありました。

「お母さん、大変だね」

と優しく声をかけていただくこともよくありましたが、大人の言葉を理解し始めた長女に、
「お母さんは、大変なんだ」
と思わせるのが何となく嫌で、
適当に愛想笑いして、その場を立ち去ることもたびたびでした。

本当にありがたかったのは

「おかあさん、大変だね」

という言葉ではなくて、

「お母さん、がんばってるね」

という言葉でした。

言う側の人にとってみれば「大変だね」も「がんばってるね」もさほどの違いはないのかもしれません。

ですが、自分自身と子ともにとっては、
「大変だね」は「ネガティブ」
「がんばってるね」は「ポジティブ」という
まったく正反対の言葉でした。

だから常々、自分自身は、くちから発する言葉はポジティブであるように意識しています。

子どもがさまざまな悪いことをした時も、

これから先前向きに考えられるような言葉をかけてやりたいと思っています。


さて、こちらの絵本「パパのしっぽはきょうりゅうのしっぽ!? 」
とは関係のないようなことを書いているかもしれませんが、
いえいえ、私の中では大いに関係があるのです。


お話は、パパがズボンの背中から、シャツの裾をだらしなくだしているところから始まります。
この「しっぽ」をひっぱると、

しっぱはズルっと伸びて、

 さらにズルズルっと伸びて、

  もっともっとズルルルル〜っと伸びて、

最後には何と…

という絵本らしい、夢いっぱいの展開です。


「だらしないパパ」なんではなくて

「しっぽを出しているパパ」っていう表現が、大好きな絵本です。

些細な日常の失敗をネタにしながら
100倍愛情を持って明るく話せる

そんな素敵な絵本です。

ぜひ、読んでみてくださいね。


ごあいさつ絵本

JUGEMテーマ:育児


とっても明瞭で、言葉のリズムも楽しく、わかりやすいまめうし君シリーズ。
本当は、幼稚園向けといえば、幼稚園向けなのかもしれません。
が、我が家では4年生の長男に、昨夜読んであげました。

「まめうしくんとこんにちは」は、完全なる小さい子向けの「ごあいさつ絵本」ではありますが、ちょっと、童心にかえって、おおきな声で楽しく読むと、笑える絵本です。

「さいしょは元気よく"こんにちは"!」

「こんどはちょっとはずかしそうに、むずむずして"こんにちは…"」

「つぎはすごーくうれしそうに、おおきなくちをあけていいましょう!"こ〜んにちは!!"」

小さい子の前で元気に読んであげると楽しそうな絵本ですが、こうやって、4年生の長男に改めて読んであげてみると、人の口から出る言葉は、同じ言葉でも、その人の声色一つでずいぶん受ける印象が違うものなんだなぁ、、、と感じます。

「こんにちは」は元気に、
「ありがとう」は明るい声で、
「いただきます」「ごちそうさま」も幸せそうに、、、

常にいい声で言葉を発していきたいものです。

ぜひ、声に出して読んでみてくださいね。

頑張るお兄ちゃんたちへ

JUGEMテーマ:読書


兄弟・姉妹・兄妹・姉弟、、、、所詮は子ども同士なのに、
家庭の中では、やっぱり年の大きい子がとても頼りになる存在で、
お兄さん、お姉さんには、時には子どもになり、
時にはリーダーになり、
時にはお母さんの代役になり、
またはお父さんの代役になってもらったりして、活躍してもらうことが多いような気がします。
少なくとも我が家ではそうです。

子育てって、正直大変な事がいっぱいあります。
その反面、いろんな苦労を忘れさせてくれるほど、楽しいこともいっぱいあります。

年齢的に完全に大人で、それなりの経験も積んで生きてきた母でさえ、「大変」と思うことがあるのに、
まだ幼いお兄さんが、自分よりも幼い妹の面倒をみる時には、きっとさまざまな困難があるのでしょう。

まだうまくできない妹のサポートをし、
妹の喜びにはともに喜んであげて、
困っている妹は助けてあげ、
ときには怒り、こんな妹の面倒をみるのはほとほと嫌だと思っても、
いざ困っている妹を前にすると、仕方なく気分を入れ替え、助けてあげなくては、と思うのがお兄さん。

それを苦労感たっぷりに表現するのではなくて、
元気いっぱい、明るさいっぱいに表現しているのが、こちらの絵本「おにいちゃんは アニマン」です。
そう、お兄ちゃんは妹の前で変身するんです。妹の願いをかなえるために。
「アニマン」は「アニマル」に変身するヒーローです。
妹が幼稚園に遅れそうなときは、チーターに変身して妹を背中にのせ、幼稚園までひとっ走り!
妹が、朝寝坊しないように、起こしてね、と頼んだ時は、ニワトリに変身してコケコッコー!と妹をおこします。
とっても強くてとっても頼りになるお兄さん。

妹はかわいい時ばかりではないんです。
わがままをいうときだってたくさんあるんです。
そんな時はもう知らない!って思うけど、、、、困っている妹を見れば、そんな気持ちも押し殺して、
やっぱりお兄さんは、妹のために、今日も変身して「アニマン」になるんです。


頑張っている世界中のお兄ちゃん・お姉ちゃんたちへ届けたい物語です。
今は被災地でも、そんな頑張りを続けているお兄さん、お姉さんたちがたくさんいることでしょう。
大変な中でも、みんなが明るい気持ちを忘れずに乗り越えてくれますように。

そんな思いも込めながらお勧めしたい一冊です。
ぜひ読んでみてくださいね。





死と向き合うということ

評価:
大塚 敦子
小学館
¥ 1,365
(2000-07)

JUGEMテーマ:読書


子どもに「死」を教えるということは、ある意味、デリケートな話題なのかもしれませんが、老いも死も、どんな人にも早かれ遅かれ必ず訪れるものですから、自然な形で「死」の話題に触れさせるということは、多少は必要であると思っています。
とくに人生経験の未熟な子どもにとっては、近しい人が亡くなると大人の想像できないひそかな衝撃があることもありますから。

私が最近夢中になっているのは、もう60年以上前に亡くなったハンフリー・ボガートなのですが(*^。^*)
彼はその人生の中で3度の離婚を経験後、46歳になってから、25歳年下で当時まだ21歳のローレン・バコールと結婚します。
それから約12年、二人はハリウッドきってのおしどり夫婦と呼ばれるほど人気のカップルで、一男一女にも恵まれ、それはそれは幸せな家庭を築きますが、ボガートがまだ57歳の時、食道癌でなくなってしまいます。
愛する夫を亡くしたバコールの悲しみが大きかったのはもちろんですが、彼女の自伝「私一人」を読んでみて、当時まだ7歳だった長男の衝撃が大きかったことを知りました。
お父さんが亡くなって初めてのバレンタインを控え、この長男スティーブンはこんなことを言いました。
「みんなで死んでお父さんのところに行けばいいんだよ。そうすればお父さんへのプレゼントになるよ」
こんなことを、普段と特別変わらないいつもの表情で子どもが言ったのですから、それを聞いた母親のバコールは、どれほどのショックで、体から血の気が引くような思いをしたのか察せられます。

死ぬということがどういうことで、生きるということがどういうことか、宗教や人生観の押し付けは抜きにして、自然な形で、子どもたちに伝えられたらいいなと思います

かくいう我が家も、夫と離婚後、数年たって、夫が交通事故で亡くなった知らせを受けた時には、やはり、私より、子どもたちの衝撃が数倍大きかったのでした。一緒に暮らしていなかった父親との別れも、これまた子どもたちには大きな悲しみであることは、間違いありませんでした。
離婚していたとはいえ、大切に思っていた父親が突然、決して接触のできない別世界へ旅立ってしまったのですから仕方がありません。
ただ、子どもたちに「死ぬ」ということは「その後につづくはずだった人生は、もう生きられないんだよ」ということを伝え、無念であったろう父親の死を悼んだ記憶があります。

…とこちらの本「さよならエルマおばあさん 」と直接関係のない話ばかり書いてしまいましたが、「さよならエルマおばあさん 」は、さし絵がすべて写真となっており、まさしく実録です。
飼い猫の視点でエルマおばあさんの死を見つめているところがユニークですが、内容は、血液の病気で、刻々と死に近づくエルマおばあさんのドキュメントとなっています。
自分の病気を知り、もう治らない病気であることを知った後も、死に近づく間、死を怖がるでもなく、逃げるでもなく、自分の一生を全うしたおばあさんの物語です。

小学生ぐらいの子供なら、十分理解ができる本だと思います。
ぜひ、読んでみてくださいね。






お休みの前に読む絵本

評価:
カズコ・G. ストーン
福音館書店
¥ 780
(2001-03-15)

JUGEMテーマ:読書


長男が生まれたばかりのときに知り合いからプレゼントで貰い、それから折にふれ、ずっと読み続けている絵本です。

--------------
「ぱっぽー、ぱっぽー、ぱっぽー、ぱっぽー、
 ぱっぽー、ぱっぽー、ぱっぽー、ぱっぽー、
 とけいのハトがなきました。8時です」
--------------

とお話は始まります。
8時就寝を習慣にしていた我が家では、このお話を読むのはいつも8時。
くまたくんと、一緒に、眠る準備です。

--------------
「いやだ、まだぼく眠くない」」
というくまたくんに、お母さんは話しかけます。
「くまたくんがねないと、お布団がにげて行ってしまいますよ」
--------------

…ゆっくりゆっくり読むのがとってもちょうど良く感じられる文章で、くまたくんと一緒に、なんだか眠くなってしまう絵本です。

絵本の楽しみは「楽しい」「怖い」「どきどき」「悲しい」「わくわく」などたくさんたくさんあると思いますが、この絵本はそのどれでもなく、
「安心して眠ることができる」
そんな効果がある絵本だと思います。

ぜひ、読んでみてくださいね。



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