強がる理由
JUGEMテーマ:読書
子どもはみんないとおしい…といっても、
リアルな毎日の暮らしの中では、
かわいいはずの子どに対して、
いらっとくることとか、
むかっとくることとか
結構あるものです。
わが子にいじわるするよその子には、普通に腹が立ちますし、
何この子!?
と心の中で叫びたくなることも、ないわけではありません。
だって
大人だって、子どもだって、
いろんな人がいますから、
なんか独りよがりな感じの人、
言葉がきつくて、いちいち耳障りな人、
わがままをおしとおそうとする人、
いろいろいますから。
でも、一見いじわるな人には、とくに子どもの場合だと
意地悪したくなる理由が、ある場合が多いんです。
妹が生まれたばかりで、お母さんにかまってもらえなくなっているとか、
何となくイライラのつのる毎日を送っているとか。
この絵本に出てくるモモゴンも、まさにそんな一人です。
一見タカピシャで、
一見わがままで、
一見独りよがりで、
一見意地悪で
受ける印象は、まさに怪獣。だからモモゴン。
だけど、モモゴンは、お父さんもお母さんもいなくて、
さみしいっていう気持ちを抱えていて、
でも、さみしいっていう言葉は決して言わなくて、
いま面倒見てくれているお母さんにも、気にってもらおうとはしないで、
「まま母」「まま父」なんて呼んで、
「こんな庶民の暮らし!」なんて周りに悪態をついて、
みんなに嫌な思いをさせながら暮らしています。
だけど、みんな、モモゴンの強がりなんだっていうことが、
絵本を読めばよくわかって、
そんなモモゴンに、
やさしくしてあげたくなる絵本です。
きっと優しくしたからって、
モモゴンはモモゴンのままで、
ありがとうをいうどころか、いつだって悪態をついて行くんでしょうけど、
それもモモゴン。
強いモモゴンがんばれ!
と応援したくなる絵本です。
是非、読んでみてくださいね。
- 2011.12.14 Wednesday
- 子育て中に読みたい話
- 09:30
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- by atu