ぼくのかわいくないいもうと

ぼくのかわいくないいもうと
ぼくのかわいくないいもうと

制作背景は存じあげませんが「ぼくがあかちゃんだったとき」の作者と同じ浜田桂子さんによる作品で、お話も、どうも「ぼくがあかちゃんだったとき」の「ぼく」が、もう少し大きくなって、妹もできて一緒に小学校へ通うようになったころのお話ではないかと思います。
題名は「ぼくのかわいくないいもうと」ではありますが、この妹、実にかわいいんです。

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おにいちゃんを慕って、お兄ちゃんをとおともだちにも自慢する妹。
学校でお友達数人に、「これが、お兄ちゃんの絵」と誇らしげに言う妹。

お兄ちゃんにはそんな妹の行動が恥ずかしくってたまりません。
ところがある日妹は…
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我が家でも8歳の長女は、4歳の長男に言います。
「この子、寝てる時はほんとにかわいい。」
起きている時はいろいろなぶつかり合いがありますが、心の底では確かな絆があるのが兄弟です。

ぼくのかわいくないいもうと」ぜひ読んでみてくださいね。


ぼくがあかちゃんだったとき

ぼくがあかちゃんだったとき
ぼくがあかちゃんだったとき
浜田 桂子

6歳のお誕生日を迎える「ぼく」が、誕生パーティの準備をしてくれているお父さんから赤ちゃんだった頃の思い出話をきく、そんな物語なのですが、お話の一つ一つが我が家の数年前に重なって見えて、一つ一つにウン、ウンとうなずけるお話です。
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生まれたばかりのきみは、とってもふしぎなんだ。
昼間眠って、夜にはおっぱいを何度も欲しがる。

きみが初めて笑ったのは、日曜日だった。
写真を撮らなきゃと思ってママがカメラを持ってきたけれど、キミはもう笑っていなかった。
パパとママは嬉しくっておじいちゃんに電話したよ。「きょうはじめてわらいました」って。

まだおしめをしていた君は、おしめをとりかえようとはずした時、足をグングンさせてとっても喜ぶんだ。お父さんは何度もおしっこシャワーをあびたよ。

ねむってばかりいたきみが動けるようになった。
すると…ひきだしをあける…ゴミ箱をひっくりかえず、ティッシュを1枚1枚引っ張り出す…

ついに君は1人でたった。ふらふらしながらも自分の足で…
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こんなに見守られて育てられたという愛情を感じながら、赤ちゃんだった頃の記憶をたどれる絵本はそうありません。
「そうそう、あなた達もそうだった」
そう話しながら読み進め、今8歳・7歳・4歳の子ども達も一緒に「赤ちゃんだった頃」をふりかえることができます。

ぜひぜひ、読んでみてくださいね。

癒し系絵本

おおきなおおきな木
おおきなおおきな木
よこた きよし, いもと ようこ

とっても素敵な、絵本です。
大人が読むと疲れた心が癒されるかもしれません。

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あるところに、おおきなおおきな木がありました。
おおきなおおきな木には、おおきな穴がぽっかり空いていました。
ある日、うさぎがぴょんぴょん走ってきました。
あんまり元気に走ったので、うさぎはもうヘトヘトです。
うさぎはおおきなきのおおきな穴に入ると、すやすやと眠ってしまいました。
…うさぎは夢を見ました。お母さんに抱っこされている夢でした。
目を覚ましたうさぎはなんだか元気になっていました。
そしておかあさんが心配しているだろうと、走って家に帰りました。
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…一部紹介したこんなお話一部分だけでもステキですが、それだけで終わらないのがこの絵本の素敵なところです。
最後にとても印象的に言葉を残してくれています。

おおきな木になるためには、根っこをしっかりはらなければならない。

幼稚園ぐらいの子から大人の方まで皆さんにお勧めしたい絵本です。
ぜひ読んでみてくださいね。


こいぬのうんち

こいぬのうんち
こいぬのうんち
クォン ジョンセン, ピョン キジャ, チョン スンガク

こちら「こいぬのうんち」は、この題名から、中身の素晴らしさを全く予想出来ませんでした。
長女が「いいえほんだよ」といって学校図書から借りてきて、半信半疑で読んでみて、非常に感動した絵本です。

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あるところにこいぬのうんちがありました。
こいぬのうんちは、みんなにばかにされ、かなしいきもちでおりました。
ちかくに、土くれがいて、こいぬのうんちは土くれと話しました。
土くれは、あるお百姓の荷車から、ぽろりと転げ落ち、ここにいるのでした。
土くれは、ある日照りの日、1本の苗を枯らしてしまったことを話しました。
自分はそんな悪いことをしたから、その罰が当たってここにおちたのさ、と自分のことをいいました。
そんな土くれも、ある日、お百姓さんが通りかかり、「家の畑の土じゃないか!」とひろいあげてもらい、畑に帰ります。
こいぬのうんちは、ひとりぼっち、自分の存在の意味を分からずに、ずっと悲しい気持ちでそこにおりました。
温かくなったある日、こいぬのうんちのすぐそばに、たんぽぽが芽を出しました。
たんぽぽはなぜ自分が美しい花を付けられるのか、こいぬのうんちに話してくれました。
たんぽぽが美しく咲くために必要な物は、水と、お日様と、そして「こやし」。
こいぬのうんちは、自分がたんぽぽのこやしになれることを知りました。そして…
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どんなものも、そこにある意味がある、と思わせてくれるお話です。
作者は韓国の人でしょうか。文章も絵も、たいへん素晴らしい絵本です。

すてきな贈り物

きょうはなんのひ?
きょうはなんのひ?
瀬田 貞二, 林 明子

先日、母の私は3*歳の誕生日を迎えました。
子ども達は今年初めて「お母さんの誕生日」を意識し、数ヶ月前からどんな贈り物をするか、頭をひねってくれておりました。
きょうはなんのひ?を読んだおかげで、手作りのちょっとしたプレゼントを、ひと味違った渡し方をすることが、とっても楽しく嬉しいことだと知った我が家では、時々、この絵本にあるような宝探しゲームを楽しみます。
母の誕生日プレゼントも、この手法で渡してくれました。
かあさんの おへやの入口」
んすのなかにヒント」
「かいだのとちゅう」
じょうぎのはいっているひきだしのなか」
たのCDのはこのした」
「ときり大事な、わたしのはこをさがしてごらん」

ちゃぁんと、絵本と同じしかけの「おたんじょうび」の暗号付きで。
ゴール地点にあったプレゼントは、箱を開けたらメッセージを書き込んだ一回り小さな箱があって、またその箱を開けたらまたメッセージを書き込んだ一回り小さな箱があって…、最後の箱にあったのは、手作りの携帯ストラップと、、手作りのミサンガでした。


もう何とも言えない、最高のお誕生日プレゼントでした。

一生思い出に残るお誕生日プレゼント、ありがとう。

マーカスフィースターさんの幼児向け作品

リトルアウルはきょうもおねぼう
リトルアウルはきょうもおねぼう
唐沢 則幸, マーカス フィスター

「にじいろのさかな」や「ミロとまほうのいし」「きらきらきょうりゅう」など、マーカスフィースターさんはとにかく美しい絵本の数々を生み出されており、大好きな作家さんの1人です。
基本的に、今まで読んだマーカスフィースターさんの作品は、文章が長く、道徳的で、ちょっと宗教(キリスト教)を感じさせるものがあります。

こちらのリトルアウルはきょうもおねぼうは、表紙を見ただけではマーカスフィースターさんの作品だとはほとんど分からないし、内容を見ても、今までに知っているマーカスフィースターさん作品とは異色な感じがします。

言葉が簡潔で、リズミカルな詩的文章であること。
挿絵が、美しいけれど、他の作品と大きく違う感じがすること。
そんな感想を持ちました。
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さて、お話は小さなふくろう、リトルアウルがおねぼうさんで、それでもお友達と遊びたいとおもい、お友達をさがしてとんでいるうちに、人間の男の子とお友達になるお話です。
ふくろうは夜行性、人間は昼に起きるのですから、まったく遊ぶ時間が合いません。それでも「おともだち」という心のつながりを描いたお話です。
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幼稚園ぐらいの低年齢にちょうど良いお話です。
就寝前の絵本としてもおすすめです。


どうぞのいす

どうぞのいす
どうぞのいす
香山 美子, 柿本 幸造

見るからに優しそうな絵本であることは想像出来ますが、読んでみると想像以上の温かさがある絵本です。

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うさぎさんは木で、いすをつくりました。
うさぎさんのしるしの「しっぽ」も付けました。
さて、このいす、どこにおこうかな?と考えたうさぎさん、とってもいいことを思いつきました。
うさぎさんは立て札をつくりました。立て札には「どうぞのいす」と書きました。
そして、外に行き、小高い丘にある木の近くにいすをおきました。
…しばらくするとロバさんがやってきました。ロバさんは背中にカゴ一杯のドングリを背負っていました。
ロバさんは「こりゃあたすかる」と思い、カゴをいすの上において、自分は気持ちのいい木の根本で昼寝を始めました。
……
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結末もとっても温かく楽しい絵本です。
小さい子はもちろんですが、小学校低学年ぐらいまでは楽しめるのではないかと思います。
ぜひ読んでみてくださいね。

癒し系絵本

空とぶライオン
空とぶライオン
佐野 洋子

最近、娘達は「忍たま乱太郎シリーズ」とか「かいけつゾロリシリーズ」とか、読み聞かせにはちょっと重い絵本ばかり選んできます。
小学生になったのですから、「絵中心の絵本」から「ボリュームのある読み物」へ移行しているのは当然と言えば当然です。
自分でもそこそこ読んでいるようですが、やはり一日数冊、母に「読んで」とせがみます。
ここ数日軽い風邪気味でのどの調子が悪い母は、来る日も来る日も「忍たま」とか「ゾロリ」を一日3冊読み続けることに、疲れてきました。
昨日も同じように「忍たま」を学校図書から借りてきた娘達ですが、「今日はお母さんが好きな絵本を読むからね」といって娘達の借りてきた絵本は読まず、母の独断で読みたい絵本を選びました。

ちょっと疲れている母ですので、必然的に「癒し系」絵本が読みたくなります。
癒し系絵本と言えば個人的ランキングでベスト3にはいるのが「空とぶライオン」です。

佐野洋子さんの絵本は基本的に癒し系ですが、この空とぶライオンは読むたびに癒されます。

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あるところに、それは立派なたてがみと、とおくまでとどく いさましい こえをした ライオンが いました。
その立派なたてがみをみたくて、ねこたちは毎日あつまってきました。
らいおんはなにかごちそうをしたくなります。

ライオンはねこにせがまれるたびに「ウオーー」とさけんで飛び上がり、獲物を捕らえてはごちそうします。
でも、ライオンは、昼寝がしたかったのです。
ねこたちが帰った後、ライオンはくたくたになってねむりました。
あるひ、一番はじめにきたねこに、ライオンは言いました。
「きょうはひるねがしたいんだ」
ねこはじょうだんだとおもってわらいころげました。
ライオンは「ウオーー」といってそらにとびあがりました。いつものように。
そのよ、らいおんは「つかれた」といってさめざめと泣きました。
……
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結末は、必ずしも「解決」した話としてまとめられておりません。
又同じことを繰り返すような余韻が残されています。
ごく普通に、日常身の回りにありがちなストレスを切り取って簡潔に描かれた絵本です。
いいとか、悪いとか、そういう線引きだけで分けるのでなく、「疲れた時は、やすんでください」というメッセージも感じます。

空とぶライオンは、母が特に大好きな絵本です。

大どろぼうくまさん

大どろぼう くまさん
大どろぼう くまさん
ふりや かよこ

先日、長女の「語り」で知った大どろぼう くまさんですが、感動さめやらぬ内に絵本を購入し(古本ですが)、今日早速読んでみました。
娘の話で感動したとおりの、とってもやさしいお話でした。

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数々の盗みをはたらいてきた大泥棒の男とやさしいおじさんの出会い。
おじいさんは怪我をした森の動物たちの世話をして、森に返してあげる、そんな素敵なお仕事をしておりました。
突然やってきた怪しげな大男に、何も諭すではなく、強いるでもなく、「くまさん、くまさん、」と男を呼んで、ただただ自然におじいさんなりの日常を過ごしておりました。
夜は満天の星空を見るおじいさん。ポケットにぬすんだ宝石がずっしりと詰まっている大泥棒のクマさん。…
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長い時の流れと、ゆったりした豊かな人生を絵本から感じます。
大好きな絵本が、また一つ増えました。

大どろぼうくまさんの同じ作者さん

おばあちゃんのありがとう
おばあちゃんのありがとう
ふりや かよこ

昨日、長女が語ってくれた「大どろぼうくまさん」の感動が余韻として残っている本日、これと同じ作者さんの別の絵本を借りてきて読みました。
おばあちゃんのありがとうは、まるで魔法使いみたいにみえた、1人暮らしのおばあちゃんと、女の子との交流を描いています。
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ずっと怖い人だと思ってた。魔法使いみたいで、真っ黒なネコを飼ってて。
でも、「お絵かき教室」からの帰宅途中、おばあちゃんの家の門に、どこかでなくしたと思ってた女の子の手袋が掛けてあった。
「家の前に落ちていました。汚れていたので返すのが遅くなりました」
というはり紙付きで。
おばあちゃんは落ちていた手袋を拾ってくれた上に、洗ってくれていたのです。
女の子はとっても嬉しくなりました。
それから、女の子は「お絵かき」の帰りにはおばあちゃんの家に立ち寄るようになりました。

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本当に心温まるお話です。
是非読んでみてくださいね。

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