おしらさま

私は地元岩手・遠野の昔話なので知っていましたが、他県の方はご存知でしょうか。
「おしらさま」はカイコ(養蚕)の神様です。

ある少女が、若駒を好きになってしまいます。
若駒とは若い馬のことです。
そこからもう現実離れした絵本の世界ですが、読んでいると不思議に自然に入り込める少女と馬の切ない物語です。

結局そんな恋愛に腹を立てた父親に若駒を殺され、少女も死んでしまい、神様になったのが「おしらさま」です。

美しく不思議な、遠野の昔話です。

かもん長者

別名 小夜姫伝説とも言われるこの「かもん長者」。
まだはまり続けている「岩手の昔話」より。

情け深い長者様の奥方は、対照的にとても欲の深い女性。
欲の深さがたたったのか、奥方は大蛇になって、我が夫をも食い殺してしまいます。大蛇になった奥方はその後も村の若い女性を生け贄に要求し、村は暗く悲しい日々を送ります。
不思議な縁で遠く静岡からはるばるやってきた小夜姫は、生け贄に出されながら一心不乱に祈り…。
結末はとても暖かく、緊迫した場面あり・穏やかな場面ありの珠玉の昔話です。

ききみみずきん

はまり続けている「岩手の昔話」(日本標準)より。
昨夜読んだのは「ききみみずきん」。
日本中あちこちで同じような昔話が語り継がれていると思います。
日本中に限らず、世界中で割とたくさん「そっくりな昔話」が存在しています。
宗教も文化もバラバラでも、世界は一つだった!と思わせてくれる、貴重な昔話です。

ききみみずきん」ご存知でない方のために、内容を少々。
ある若者は色々な不思議な体験の後、ネズミにきれいな箱をもらいます。
それは、耳に当てると動物の言葉がわかるという、この世に二つとない不思議な宝物でした。
若者はその箱を使って…。
という感じで話が進みます。

「岩手の昔話」の中では「あるところに若者がいました」は「あるどごろにわげぇものがおったど」と表現され、なまりの強い語り口です。
だからこそ、言葉に出して読んでみると、言葉の一つ一つがその土地ならではの説得力と命を宿して、生きた話となって流れ出てきます。
「声に出して読みたい日本語」といっていいような昔話です。

「おがぁ」って?

まだまだはまっています。「岩手の昔話」(日本標準)。
昨夜読んだのは、「おがぁの目玉」。
「おがぁ」は「おかあさん」。お母さんの目玉という意味です。
他で出版されている「へびにょうぼう」という題の昔話にそっくりですが、結末が若干違います。
岩手の昔話の「おがぁの目玉」はとても優しい結末です。

ぜひ、出会って読んでみてください。


「ずんぞさま」って?

昨夜も引き続き日本標準社より発行の「岩手の昔話」から数編読みました。

その中でも特におもしろかったのは、「ずんぞさまのおんがえし」。
「ずんぞさま」が「お地蔵様」だとわかるのは、やはり地元近辺の方でしょうね。この話は特に訛りの強い語り口で、それがさらに話をおもしろくしています。
ずんぞさまだけではありません。ずんつぁん=おじいさん、ばんつぁん=おばあさん等々…。
子どもはさすがです。けっこう訳さなくてもそのまま理解しています。
「ずんぞさまのおんがえし」(お地蔵様の恩返し)ということは、かさこじぞうに似ているかも…?と半分予想しながら読み進めると、これが思いの外よく似ています。
ですが、強烈に違うのは、お地蔵様にかぶせるのは笠ではなく○○。最後のお地蔵様の分だけどうしても足りないところまでそっくりなのに、そのお地蔵様にかぶせるのはおじいさんの自分の笠ではなく○○○○。

これは、是非「岩手の昔話」を買って、読んでみてください。
個人的には、かさこじぞうより好きになってしまった、「ずんぞさまのおんがえし」でした。

オニ2

また、オニの本です。
昨夜読んだのは、「ねっこしょい」。
日本標準社より発行の「岩手の昔話」に入っているお話です。
意地悪な嫁御と息子に、日々辛い思いをさせられているおじいさんが、遂にある日、息子に誘われて山へ行き、木の根っこをたくさん掘って背中に積んで(ねっこしょい)、家へ帰ろうとすると、息子に火を付けられ殺されそうになることろを、何とかほら穴に逃げて助かり、疲れて寝てしまったところへオニが…。
ちょっと「こぶとりじいさん」とだぶる場面もありますが、この後の展開がこぶとりじいさんよりおもしろい!?
この「岩手の昔話」には住んでいながらほとんど知らない地元の昔話がたくさんのっています。

ほとんど知られていなくても、すごく楽しい昔話、たくさんあるんですね。

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